レポート33 第3章のストーリーだけ知りたい方はここからどうぞ
この連載を始めたとき、もしネタが続かなかったら、春休みいっぱいでユメオを現実世界に戻すつもりもあった。
でも今では、ネタはなくてもなんとかなると変な度胸がつき、可能なかぎり長期連載をやる気になっている。
だから当分、ユメオくんは学校に通えません。留年確定です。
ポイントを整理しよう。
ぼくたちが山を越えるには、ボスを倒さなければならない。
ボスを倒すには、山の頂上に刻まれている数字を読み、それをボスに告げなければならない。
数字がわからなければ、ボスにやられて連載終了。数字を答えれば、ボスを倒すことができ、宝への道が開かれる。
ただし、その宝は、人間が触れてはいけないと言われている。
また、山そのものが生きていて、山の意志に背く行動をとると、不慮の事故で死ぬこともあるという。山の意志とはなにか?
ではあらためて、パーティーの面々の自己紹介を。
「どうも、主人公のユメオです。冒険しながら、それをリアルタイムに投稿してます。夢は作家になること。それと、旅で訪れる場所ごとに、ハーレムをつくること。あ、これはフラとガルには内緒ね。そうそう、読者のみなさまの感想によって、いくらでもストーリーを変えるからね。応援ヨロシク!」
「元モンスターのフラフーパーの、フラよ。いちおうユメオの彼女。フフ。ホントにユメオを好きかどうか、山越えをしたあとなにをしようとしてるか、いろいろ謎があるの。得意技は妖術メンメラメー。ニコチンが切れると隠れて煙草を喫ってます。あ、まだ未成年だから、チクワを吸ってまーす。よろしくね」
「おれ、山の門番。この山を越えようとして、たくさん人が死ぬもんで、ユメオたちを止めようとしたんだけど、逆にみんなについてくことになっちゃった。ユメオに勝手にライバル視されて、ボスとのバトルをやらされそうになってる。おれがボスにやられて死ねば、女たちを独り占めできると考えてるのさ。そんなやつ、主人公失格だろ?」
「わたしは、萌えホーカミのガル。ユメオが伝説の勇者だって聞いて、山のガイドを買って出たガル。もしユメオがボスを倒してくれたら、山に平和がくるガル。そのときには、萌えホーカミ軍団を結成して、ユメオのためのハーレムをつくる約束になってるガルよ!」
「わしはアドバイ爺。ストーリー展開にとって都合の良いことは、なんでもできてしまう便利なキャラじゃ。宙に浮いとるから、山登りもノー問題じゃしの。ロリコン趣味があることと、基本性格が悪いことが玉に瑕じゃな。フォーッ、フォッ、フォッ、フォッ、フォッ」
「パーティーは以上の5人だけど、ついでにわたしも自己紹介するわ。わたしは天の声、青島沼。なろうのユーザーなんだけど、同じユーザーのユメオがぬるすぎるから、ファンタジーの世界に放り込んでやったの。人気がでたら、そこから出してあげる約束でね。だけど、ブクマ貴族への道は遙か遠く、今は底辺作家の現実を暴露する、プロレタリア文学みたいになってるわ。ま、ヒヨコを育てると思って、応援してやってちょうだい」
「よし」
とぼくは、みんなの顔を見まわして言った。
「作戦のポイントを整理しよう。きみたちは、ボスの落とす樽を巧みによけながら、バナナを投げてボスの気を逸らす。そのあいだに、ぼくは氷の壁をよじ登って、高度1万メートルの頂上を目指す。ぼくは雪山らくらくシューズを履いてるから、氷壁登りに問題はない。問題は、ぼくが数字を見てボスとのバトルに突入するまでのあいだ、きみたちがいかにボスを引きつけておくかだ。若い男子の門番が、先頭に立ってそれをやってくれ。いいな?」
不安そうながら、みんな頷いた。
「じゃあ出発だ。きみたちはこっちの斜面を登って。ぼくはぐるっと向こうにまわる」
そう言って、歩き始めたときだった。
獣の咆哮のような音が、轟いた。
「な、なんだ今のは?」
「あそこを見て!」
フラが叫んで上を指差した。するとーー
見たこともないような巨大な真っ黒い化け物が、二本足で直立し、ぼくたちを威嚇するように胸を叩いていた。
ヤマノボス、ドンチーゴリラ、ガ、アラワレタ!
PV729
LV7
モンスター事典
「ドンチーゴリラ」
ドンキーコングはみなさんご存じでしょうが、ぼくが遊んだ1982年発売のゲーム&ウォッチの「ドンキーコング」は、見たことあるかな?
折り畳み式2画面のマルチスクリーンが、当時インパクト大でしたが、実はこれ、ゲーム機史上初めて十字キーを装備した画期的な作品だったんです。
今遊んでも、きっと面白いと思う。




