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ペットが居る生活なんて、まるで夢……じゃなかった!

『ニャニャー』

 ふむふむ?


『ニーニャァ!』

 なるほどなるほど。


……わからん!


 猫が伝えたい事は、一応不思議と分かるんだけどね?

 なんだろう? この不思議な感覚は。これが意識共有ってやつか。


 加護である言語翻訳機能も、動物相手には適用されないみたいだ。


 それが、その事が僕には非常に残念でならない!

 僕は、この猫ちゃんと、楽しく、そう楽しくお喋りしてみたかったんだ!


 猫の眷属化については、単純な回復魔法だけでは手遅れだったみたいだ。


 僕の体液(涙)を取り込んだ猫が、その後に2人で回復魔法を掛ける前に半分くらい僕の眷属と化していたのだそうな。


 そこから何とか、女神様の助けもあり何とかなった(完全な眷属として復活)という事らしい。


――やっぱり、ギリギリ紙一重の状態だった!


【魔猫】として復活したその猫は、僕の初めての眷属となった。


 パッと見は至って普通の猫。あ、どうやら♀みたいだね。()()が付いてない。


 正確には、僕の眷属らしいけど魔法で命を助けた時には、この女の子の魔力も一緒に込められていたから、どうやらそれと複雑に混じり合ったせいで僕と女の子で共有の眷属【魔猫】状態になっているらしいのだ。まあそれは別にどうでも良い。


 ん~そう言えば、この猫の名前はどうしようか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そして冒頭の、猫とのやり取りになる訳だ。


 野良猫時代の名前とか、希望の名前はあるのかな? と猫にはそれとなーく意識を向けて聞いてみると『ニャー?』と返事があった。うん、名前は無いそうだ。


 『出来れば、ご主人様に名前をつけて欲しいニャー』みたいな、非常にフワッとした意識が僕の頭の中に流れ込んできたので、多分そういう事なのかも。


 猫の名前……かぁ。これは非常に重要な案件ですぞ。


『は~い! 私はニクキュウが良いと思うわ~♪』 頭の中で突然、女神様の声がした。


 ふむ、なるほど確かに。猫の大いなるチャームポイントは、その肉球でもあると断言出来る。


……だがそれは犬にもあるのだよ? ワトソン君って!? え? あ、あの、まだ繋がってました? 女神様? お暇なのでしょうか?


 いえ別に、イイですけどね?

 どうやら獲得した神託スキルのせいで、ちょこちょこ女神様とは繋がるらしい。


『みーなはね? ねこちゃんのなまえ、にゃー、でいいとおもう!』


 元気良くドヤ顔で、そう言う女の子もいたよここに。


 お、オウ。まあ悪くない。そのままだけど(笑)

 

 僕が考えるに、猫と言えば「タマ」だろう常識に考えて。そして首には鈴を付けてあげたい。


……流石にそれも安直過ぎるか。


 猫をジーっと見ながら、真面目に考える僕達だった。この猫は、ノルウェージャンフォレストキャットって地球では呼ばれている猫種に非常に似ている。


 そして、この魔猫に愛情を全力で込めて全身お手入れした結果分かった事がある!


それは全身単色ソリッドでクリーム色の、とても綺麗な毛並をしていたという事だぁ!


(えらい美人さんやなぁ~? めっちゃモフモフやでェ~。カーッもうたまらんわぁ~っ)


 ん? そう言えばこの猫【魔猫】になってから眼の色だけが変わった。


「とても綺麗な蒼い眼(ブルーアイズ)だね。(ムッフーッ)」


『ニャッ!?』

 

 ん? もしかして、名前は蒼眼がいい?


『ニャッ!』


 ……そうか。本人? いや本猫? が気に入ったなら、きっとそれが良いね。


 ハァ~ほんとウチのブルアイちゃんかわゆすなぁ~ぷにぷにモフモフで最高なんじゃぁ~。そーれ肉球! ぷにっとな♪ ツンツン!


『ニャ~……』


「モッフモフ……モフッ! モフモフモフモフッ(喜悦)」


『ニャ~……』


 何かを諦めたように、魔猫は大人しく僕に愛でられ続けた。


「拝啓、前世の母さん父さん妹へ。

 この世界で、僕にも家族ペットが出来ました。

 とても上品で、可愛い♀猫ちゃんです。


 これから1人と1匹。

 お互いに、支え合って生きて行きます。


 僕達とっても幸せです。

 前世では本当に有難う御座いました」


 ペットがいる生活なんて、まるで夢のようなんじゃあ~!


――と言う訳で。魔猫の名前は《ブルーアイ》に決定致しました!

物語はまだまだ続きます!


『ニャー!』


タイトル決定!


「魔猫ブルーアイと僕の異世界Love生活」

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