『閑話』:サブキャラ達その4
『魔術師アスカ』&『魔狼アスカ』
眷属となり再生し、魔人狼へと至った女性。
元の年齢は20代半ばだったが、主人公に【救世】をされてからは、14歳程の少女へと生まれ変わった。
若返れて嬉しい反面もあるが、唯一のアイデンティティと思い込んでいた大きな胸が、現在かなり小さくなってしまって密かに落ち込んでいる。
以前の体は、早い時期から魔力や最大MPが全く成長せず、結果として高度な魔法(消費MPの関係)が一切使えない状態だった。
高度な魔法は使えないだけで、魔法自体の知識はあった。
実はこれは、彼女の才能の1つ【超早熟】というものによる弊害。
超早熟な彼女は、周囲の誰よりも早く成長し、そして誰よりも早く【完成】したのである。
成長しなくなったのは、純粋にそれが彼女の限界だった。
魔法に適正があって、しかし何故か最大MPが伸びなくなったのではなく、彼女の才能は最初から【魔法】に特化したものでなかったのだ。
ただ周囲よりも早熟で、周囲より魔法の能力が伸びていただけだった。
そして当然だが、すぐ頭打ちになった。そういう事だ。
まるで某ゲームの、ベビーサタ……なんちゃらの様な、悲しい存在だったのだ。
アスカ『ヘルファイアー!』
……しかしMPが足りなかった!
そんな彼女であったが、主人公に出会い、救世される事で生まれ変わりを果たした。
眷属『魔人狼』となり、基礎能力も上昇し最大MPも大きく上がった。また大魔石の吸収なども行う事により、現在の最大MPなどは以前のほぼ【10倍】以上にまで跳ね上がっている。
豊富な知識と魔力を兼ね備え、念願であった真の魔術師となったのだ。
意外と身体能力もあり、棒術や体術なども得意としている。
走って殴れる魔術師であるが、たまに段差の無い場所で転ぶ。
いつもどこか【残念娘】な印象だが、実は料理が得意で家事全般も完璧に出来る有能な女性。その女子力は非常に高かった。
普段の喋りや態度は、何故か残念な子に思われがちだが、その豊富な知識や経験もあれば、当然それだけではなく頭も非常に良い。
頼れるPTの参謀【ブレーン】と言える。
生前の事もあり、レッドキャップには強いトラウマがあり、また乱暴に行われた性行為よりPTSD、忌避感がある為に男性不信である。
主人公には深い感謝の念と、眷属としての高い忠誠心を持っている。
また同じ女性として、一緒に居る事で特別な安心感を覚えている。
たまに男性っぽいな? ぐらいの違和感は感じる事もあるが、性的な目で見てくる事などは一切無い主人公なので、当然何の問題も無い。
彼女も至ってノーマルであり、当然ビアンではない。
御主人様として、主人公を大好きではあるが、そこに恋愛的な感情は無いのだ。
またそれは、同時に主人公の望みでもある為、そういった意味では相思相愛のデレデレな関係でもある。
ユウコとは、主従関係ではあるけれど決してそれだけではない。同性の気安い友達のような、信頼出来る家族でもあり、そして大切な仲間なのだ。
お互いに理想的な関係です。
ただ主人公に、基本的にいつも狼形態で居る事を【命令】されているので、そこだけ少し寂しく思っている。
けれど、モフモフされたりして体に触れられるのは嫌ではなく。優しく撫でられるのは当然嬉しくもあり、そこら辺は非常に複雑である。ワンコ枠の扱いだけが不満であるのだ。
眷属同士の序列で言えば、何と最下位である(笑)
他の眷属全員に、少し残念な妹だなと言う存在に思われているが、とても仲が良いのは言うまでも無いだろう。
主人公としては、アスカの狼形態をモフモフしたりするのを、毎日毎晩好きな時に好きなだけ楽しんでいる。
眷属の中でも、主人公と一番スキンシップが取れてるのもアスカだ。それを知る魔猫が、実はかなり彼女に嫉妬している。
危ない! アスカ後ろ~! 魔猫が見てるよ! アーッ
強く生きて! 頑張れアスカ! 目指せ眷属カースト下剋上!?




