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日常のタスク

 次のダンジョンを、探しに向かう前にこの街ではやるべき事があった。まずは美容品だ。


 この街の需要と販売を考えて、わざわざ廉価品を開発してきたのだから。お金の無いお子様でも、ちょっと頑張れば手が届くお手頃価格。自分の親への、日頃の感謝の気持ちとしてのプレゼントだ。


 毎日毎日。苦労しているお母さん達に、少しでも喜んで頂きたい。それは俺の前世の母親への、感謝の気持ちの代替行為なのかもしれない。


……おっと商談だ。早速ギルマスと商談をし、狙い通り廉価品の販売に成功した。


 廉価品は価格が抑えられている分、需要が更に伸びると判断されたようで、1ヶ月分の注文は各種1000個となった。


 今後は暫く、ダンジョン攻略に専念する予定でその辺も相談すると、今回は1年分を纏めて購入して貰う事になった。


 その代わりに、今までの商品の発注は無し。廉価品の販売だけにシフトしていく方針となった。


 つまり今回の商談で。1ヵ月分の美容品(廉価品)が1000個。それが12か月分の注文。そして各種の美容品の販売価格が大銅貨2枚となるので


 1000x12x大銅貨2枚=大銅貨24000枚


 大銅貨24000枚=銀貨2400枚=大銀貨240枚


 これに手数料の20%を差し引くと


 240枚-20%(48枚)=大銀貨192枚。


 これを美容品の種類で掛ける。


 美容クリーム、ジェル、サプリ、石鹸、シャンプー各種(3つセットなので3倍換算)する。


 192x7=大銀貨1344枚=金貨134枚と大銀貨4枚。


 1年分の注文としては、売り上げが少ないと感じるが元々はこの街へのご奉仕価格(廉価品)なのだ。不満はない。


 必要な材料などを買い込み、毎晩美容品の製造に励んだ。


 途中から錬金術のLvも上がり、更に大量に製造が可能となったので、製作期間は全部で5日程度で済んだのは幸いだった。


 製造の過程で大成功し、また出来てしまった【ヤバイ物】は全部お蔵入り。ドーピング物などは、今後のダンジョン攻略には有効かもしれない。


 そう考えた俺は、モッチーにそれらを少しずつ与え、効果の検証などを行う事を密かに決めたのだった。


「なあモッチー? 新商品(ヤバ物)があるんだけど、ちょっといっとく?」


『チュ~?』 ムキムキッ! ビクンッ【ドーピングコンソメスーp】


「うわぁ……。こりゃヤバイ」



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リザルト


○錬金術Lv5へ上昇


○美容品の販売:金貨134枚と大銀貨4枚の収入


△材料代金など:大銀貨5枚の支払い

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