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PTプレイ

「進行方向、おおよそ20m先で敵性反応……5! 反応の大きさから多分ゴブリン通常種。

 まだ気付かれていないから、こちらが先制攻撃出来るよ! ルークは前衛で、敵を引き付けて守りに専念。鴉さんは、ルークが引き付けている敵を攻撃。タンクからタゲを奪わないようにだけ注意。アスカは魔法で後方の敵を攻撃。出来れば敵の遠距離職アーチャーやメイジから倒して。瀕死の敵がいたら優先してLAラストアタック取ってOK! 使う魔法の選択は任せる! 私も敵の後衛を弓で狙う。それと誰かが被弾したら、すぐ自己申告よろしく! 回復するからね。痩せ我慢はしない! 痛みで動きが鈍って、つまらないミスをするくらいなら、どんどん早めに回復欲しいアピール宜しく。モッチーは戦闘中の索敵サーチ。追加の敵が現れそうならすぐ教えて!」


 そう皆に簡単な指示を出した後で、神聖魔法『守護の祝福ブレス』をPT全員に掛けた。


 PTプレイってこんな感じかな? そして弓を構えて戦闘準備だ。

 もうすぐゴブリン5匹と接敵する……。


……いまだ! チラッ


『(コクリ)うおおおおおお! 武技レイジオーラ!』


 ルークは先制で、挑発効果のある武技を使用したようだ。うん、タイミングは悪くない。


《レイジオーラ》によって、5匹の敵ゴブリンはルークに釘付けだ。


『ハアアアァ! 武技『エイミングランス』!』


 鴉さんは一撃で、敵の頭部(脳)を貫いて仕留めた。御見事!


『いきますっ! 《風の刃》に《対象拡大》&《狙い撃ち》!』


 アスカは、魔法で風の刃を複数飛ばして、狙った2匹のゴブリンの頭部を見事に切断した。アスカもやるじゃないか!


 今の俺でも、あそこまで拡大化した魔法は撃てない。


(アスカには、今後も魔法の基礎からちゃんと教えて貰おう)


 俺も皆に負けていられない! 残る2匹の内、ルークから1番離れているゴブリンに、素早く矢を放つ。


 矢はゴブリンの眉間に刺さり、その一撃で沈む。これでPTリーダーの面目躍如かな。


――残りは後1匹!


『うおおおお! 最後のコイツはオレがやります! 武技スラッシュ!』


 そして最後のゴブリンは、ルークの剣で胴体真っ二つだ。ゴブリン相手とはいえ、中々の連携が出来たと思う。やはり実戦に勝る訓練は無い! ってやつだね。


 モッチーはずっと、知覚増幅パーセプション・ブーストと《存在看破》スキルを使い、周囲の警戒をしていた。どうやら近辺に、他の敵はいないようだ。


 戦闘が終わったと認識すると、すぐにゴブリンの魔石を死体から掘り出し、それを食べたそうにモッチ~は俺を見てくる。


『チュ~……?』


「ああ、食べていいよ(笑)」と言った瞬間、モッチーは美味しそうに魔石を齧り始めた。


 手早く他の魔石なども回収し、魔鼠と魔石を【モッチー袋】に入れる。俺の首から吊り下がった、その袋の中でモッチーはお楽しみ中だ。


 食事中の魔鼠の代わりに、俺とアスカで知覚増幅パーセプション・ブーストと《存在看破》のスキルを使い、周囲の警戒をしながら進む。


 その全てが、俺の眷属達から得られたスキルだ。それがより上位のスキルへと進化し【統合】し、俺だけではなく眷属達と共有して使えるようになった。


 つまり今このPTでは、サーチ系が使えるメンバーが3人、いや2人と1匹いるのだ。

 そんな俺達は、実に危なげなく魔物を倒しながら、目的地のダンジョン前まで到着したのだった。


 さあいよいよ……本番だぜ。


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リザルト


○知覚増幅Lv2へ上昇


○存在看破Lv2へ上昇


○弓術Lv2へ上昇


○統率Lv2へ上昇


○魔物討伐:合計経験値350獲得、討伐証部位や各種素材を獲得。


魔石は全部モッチーの胃袋。これによりモッチーの能力が上昇。


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