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一石二鳥……いや三鳥?

「あ、そうだルーク。今の装備ってどんなの使ってる? 良かったらコレ使う? この前GETした剣と盾なんだけど、私じゃ意外と使い道が無かったし、丁度良い機会だから君にあげる! 代わりに、今使ってる装備貰うね? 大丈夫大丈夫、そのまま使う訳じゃないから(笑)変な趣味は無いからね? ふふふー。ちょっと待っててね~? 今ルーク用に、この装備を使いやすく調整してあげる~」


――そうなのだ。何だかんだ、先日入手した黒魔鉱石の剣と盾の出番が全く無かった。


 なので今回、ルークにあげれば丁度いっかなー? って思ったのだ。見た感じだと、今のルークの装備って何かもう……ボロイし(笑)


 本人の実力が、装備をすでに軽く追い越してると言うか。分かり易く言えば、もう今の装備は役不足なのだ。本人はまだ分かってないのだろうけど。単にお金無いのかな?


 あれから毎日鍛錬とか、真面目にやっていたんだろうなと思う。王都から戻った時に、1ヶ月ぶりに再会したルークを見て驚かされた事を思い出す。


《男子三日会わざれば刮目してみよ》って感じ。ルークは今が伸び盛りなんだろう。彼も頼もしくなってきたね。本当にこれは将来が楽しみだ。


 って訳で、今回は装備の新調をしてあげようって思った訳。そのまま剣と盾を渡しても、今までの装備と重さや形状などが違うと、凄く扱いにくいと思うからその辺をアジャストしてあげようかなと。


 皆から離れ、周囲に自分だけなのを確認してから《変換》機能の設定を少し変えて使用、ルークの今までの装備と、新しい装備の両方を纏めて投入して変換させてる。


《ポーン!》←(※ イメージです)


 変換が出来ました!


 つまり、元の装備と《ほぼ同じ重さ、大きさ、形状》の新装備が完成し、余った素材の部分で、俺用の装備もついでに完成。これが一石二鳥って奴だね(笑)


 ルークの新装備の剣の詳細は


レア度:SR+

武器 :黒魔鉄の長剣(強化可能)

属性 :無(付与可能)

攻撃力:+100

耐久度:1500/1500

追加能力:魔力を込める事で一定時間攻撃力上昇※

※一時的な魔法剣扱いになり、霊体相手などにもダメージを与えられる。


新しい盾のほうは


レア度;SR+

盾  :黒魔鉄の盾(強化可能)

属性 :無(付与可能)

物理防御:+50

魔法防御:+50

回避率 :+20%

耐久度 :1500/1500

追加能力:魔力を込める事で一定時間《物理防御》《魔法防御》《回避率》が追加上昇。



そして俺の装備のほうは


レア度:SR

武器 :黒魔鉄の小剣(強化可能)

属性 :無(付与可能)

攻撃力:+75

耐久度:1500/1500

追加能力:



レア度;SR

盾  :黒魔鉄の小盾(強化可能)

属性 :無(付与可能)

物理防御:+35

魔法防御:+35

回避率 :+15%

耐久度 :1500/1500

追加能力:


以上となった。


 俺の装備は、ルークの装備の劣化版のような形だ。余り物素材で変換したから仕方ない。


「お待たせ~♪ はいどうぞルーク。これなら以前の装備と、ほぼ同じ感覚で扱えると思うけど、もし拭えない違和感とかあれば言ってね? もうちょい調整出来ると思うから」


 そう言って、新装備をルークに渡した。


『ありがとうございますユウコさん! ……ってコレ何ですか!? めっちゃ切れ味良さげですよ? 盾も同じ素材なんですね? ってか何で前の装備と同じ重さ……どうやったんですかこれ? 全く違和感なんかありませんよ。しいて言えば見た目がいかにも《魔法装備》みたいで高そう……。色々な意味で、悪目立つってくらいですよ?(笑)』


「うん。君の実力なら、やっぱりそれくらいの装備じゃないとね。それと《魔法装備》みたい、じゃなくて《擬似魔法装備》ね? 剣や盾に魔力を流してみ? そうすると切れ味とか防御力とか、後は霊体系もぶった斬れるようになるよ。そのくらいかな? 気に入ってくれたら良いのだけど」


『そ、そんな凄い装備だなんて……。い、いいんですか? 本当にオレが貰っても? うわっすっげえ切れ味! この盾も剣と同じ性能なんですね』


「うん。だってもう、君専用にアジャストしちゃったし。私の装備もすでにあるし? もしソレがいらないなら、売ってお金にしても良いよ? 良い値段になりそうだよ(笑)」


『う、売りませんよ! 使います! 有り難く使わせて頂きますよ!』


 よくわからないけど、喜んでくれているなら良いんだ。励めよ? ルーク。今度こそね。


『じー……』気が付くと、魔術師のアスカが俺を見ている。

 この視線は、ルーク君が羨ましいのかな?


「アスカの装備はまた今度ね? 今ロクな素材が手元にないから。それに前回あげた《大魔力塊》って相当レアなもんだからね? お金に換算すれば一番高いんだからね」


 そう俺は、アスカの耳元で囁いた。


『そそそ、そうだったんですね!? すみません! ルークさん良いなーって! 何かつい見てて思っちゃって。はい、私の分はまた後でお願いします♪ 御気遣いありがとうございます』


 うんうん。大丈夫だよ。ちゃんと皆の分は、これからも用意するつもりだし。


 今は素材が全く無いから作れないけど。これからの冒険で、色々な素材が手に入ると良いなぁ。


 お留守番組の御土産も必要だ。魔猫には魔石とかかな?


 魔猫だけが特に、お留守番が多いせいであまりステータスが伸びてないからな。地味にスキルLvは上がってたりするけど。少女の護衛役なのに、一体何をしているのやら。


 少女ミーナには、何が良いかな? 喜ぶような戦利品が、GET出来ればいいんだけどね。でもそこら辺は運だよね?


 最悪でも、街で何か小物を買い込んで【変換】して《一品物の可愛いヤツ》にしてプレゼントかな? むしろそっちの方が喜ぶかもしれない(笑)うん、そうしよう。

 

 モッチーはどうせ、途中で魔物の魔石を食べたがるからそれで良いだろう。だから特には、いらないよね? あ、でも首輪的な何かは作ってあげたいかな?


 アスカにも、眷属お揃いの首輪とか作ってあげよう。え? 少女形態の時の、装備も欲しいって?


……しょうがない。その辺は今回の冒険次第だ。頑張ろう!


(いや~ほんと素材が全く無いからさ~。家族が増えると大変だね全く……)


 そんな事は全然……嫌じゃない。まあちょっと言いたくなっただけだよ(笑)

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