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ダンジョン攻略準備

「鴉さん、改めて私のPTメンバーを紹介するね。まずは私が、金級冒険者のユウコ。近距離~遠距離対応のオールレンジ型かな。今回のメンバー構成的には、後衛として弓での遠距離攻撃と支援回復役するね。バックアタックも私が対応可能です」


 このPTだと、実は回復魔法が使えるのが俺だけなんだ。今の所はそれで問題ないけど。


 そして竜人の彼女は、竜戦士……恐らくは魔法戦士に近い感じかな? そうなれば前衛なのは間違いない。ルークは盾戦士タンクで最前衛、アスカが魔術師で中衛~後衛に配置で、今回は少女形態での参戦となる。


「そして私の使い魔(眷属)のモッチー(魔鼠)は斥候役。PTから先行して、危険の有無を確認して貰って、その情報を私が受け取りPTと共有します。戦闘能力は期待出来ないので、戦闘中は安全圏まで一時避難させます。それと凄く可愛いでしょ? 男の子なんですが、超ラブリーだと思いません?」


『チュゥ~』紹介されたモッチーは、俺の肩の上で照れているようだ。


 やっぱり可愛い! 小さい魔石をGETしたら沢山あげるからね。カリカリと一生懸命に魔石食べてる姿が、超プリティなんだよ。


「そしてこちらの少年がルーク。盾戦士タンクで最前衛」チラッ


『はい! 盾役のルークです。このPTの最前衛張らせて頂きます! まだまだ未熟者ですが宜しくお願いします!』


 ルーク少年は、ちょっと緊張してるかな~? 肩の力抜いてこ? でもまぁ、経験は豊富なんだしその内落ち着くでしょう。何だかんだで、ルーク君が人生経験は一番長いので。


 あ! 竜人さんは抜きでね? 竜人の寿命って何歳くらいなんだろう?


「そしてこの子がアスカ。狼人族の魔法使い。見た目こんなだけど、実力はすでに上級魔術師級」チラッ


 身体能力などを加味すれば、軽く上級を超えてる気はするけど。言う必要は無いだろう。


『ふぁっ! あ、えっと……魔術師のアスカです! み、皆さんの足を引っ張らないように、が、頑張りまッす!』


 ちょっと緊張し過ぎだなアスカは(笑)


 彼女の今の実力なら、例えダンジョンボスを相手にしても問題無いくらいだ。使い放題に近くなった攻撃魔法の火力(DPS)は相当に高い。一見ただのヘッポコ少女に見えるが、魔法技術だけではなく頭脳も非常に頼りになる。


 それに今回は、全員がPTプレイを経験を積む良い機会と思っている。慣れるまでに少しくらいミスを連発しても、それは俺達で充分カバー出来る筈だ。


「そしてこちらが、竜人族の彼女の鴉さんね」チラチラッ


『(コクリ)私は竜人族の戦士カラスと申します。竜魔法を使い、中距離も戦えますが得意なのは近接戦闘。今回は近接アタッカーとして、立ち回りをさせて頂く事になります。普段はソロ専門なので、PT戦では至らぬ点もあると思いますが、どうぞよしなに』


 うんうん。わかるわかる。実は俺達もPTプレイ(連携)とかは全然だからね。ダンジョンまでの道中や、そのダンジョンのボスまでの実戦でPT連携の訓練もしていこう。


 PTの戦力的には、全く心配していない。だが仮面の男の存在や、変異したカルシファーの実力が未知数なだけに、安全マージン的にもこのPTが今のベストだと確信している。


 そして教会からの支援も受けた俺達は、ダンジョン攻略への準備もすでに万全となった。


――さあいざ、ダンジョンへ向けて出発だ!

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