表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/52

~能力値が最低で固定らしいです~

 神様がいらっしゃった。

 とりあえず殴ってみた。


「なにするのじゃ!」


 ちっ、かわしたか。


「儂、なんかやったかのぅ!?せいぜいヘルプさんの対応見て笑い転げておったくらいじゃぞ?」

「十分理由になるでしょうがっ」

「いやいや、そんなことより、なにをしたんじゃ、お主?なぜこんなに早く神域へと至ることができるのじゃ」


 神域?なにそれ


「別に変なことなんてなにもしてないけど・・・。」


 あれかな、セカさんの言うとおりにしただけだし。

 僕は悪くない、よね?


「いや十分やらかしとるが・・・。確かにヘルプさんの不手際でもあるが・・・。」

「そうだ!何ですかあれ!完全に人をおちょくってるじゃないですかっ!何のために用意したんですか、あれ!」

「まあ、そう、怒るな。あれには色々なワケがあるのじゃ。」


「ヘルプさんの原型はな、神域『アカシックレコード』というものなのじゃが、ハイスペックすぎるのじゃ。もともと、世界全てを記すという書物じゃからな。まともに説明させると情報の与えすぎになるのじゃ。お主がやったように抜け道を探したりする者も多いからの。」


 ふむ、一理ある。けど・・・


「ざまあ、とか付け足す理由にはなってないよね?」

「それは・・・その・・・あれじゃよ、諦めずに生きてゆけという神からのメッセージじゃよ、うん。」

「本音ハ?」 

「面白くするためです、ハイ。」



「ところでさ、さっきから『神域』とか『アカシックレコード』とかよくわかんないことばっか言ってるけど、結局なんなの、それ?」

「これは、詳しいことは言えんのじゃ。一つだけ言うとしたら神に届きうるということかのう。」


 ふうん。


「うん?興味ないのかのう?男なら神殺しとかあこがれるじゃろう?」


 そうでもないね。神様なんて勝ち目の薄い敵に力を合わせて小さな確率をつかむんだなんて、めんどくさい。

 神様に恨みなんてないし。わざわざ、そんなことをする理由がない。

 僕はのんびりできれば満足です。


「そうかのう、そうでもない気がするんじゃが・・・。」


 神様がなんか言ってるけど、気にしない。


「そんなことより、セカさんはどうなってるんですか?神域がどーたらゆうよりそっちの方が気になります。このまま停止したままなんですか?」


 僕にとってはのんびりと生活することの方が大事だ。そのためにも使えるものは使わないと。


「あー、うん。今回のことはこっちが悪いので似たようなものを与えておこう。とうぜん『世界の理』は回収させてもらうが。ただ、これでお主のスキルが危険じゃと分かってしまったからのう。すまんが、能力を少しだけ制限させてもらう。」


 言葉の上ではすまなさそうにしつつ、神様はやれやれと肩をすくめている。

 まぁ確かに開始十分でラスボスとかだとつまんないからね。

 神様の本当の目的が見えてきた気がする。この人、僕たちを見て楽しみたいだけだ。

 そんな思惑には乗らないぞと決意したところで、神様は去っていった。


 「やれやれ、こんなに早く干渉する事になるとはのう。まあ、そうそうこんなことはおこらんじゃろ。ではの~~。」




 神様がいなくなってすぐに、セカさんは目を覚ました。


〈マスター、大丈夫でしたか?〉


 僕のことを心配してくれているみたいだ。……あくまでも言葉の上では。

 現に、ヤバいと焦ってるセカさんの気持ちが伝わってるんだから。


 さて、何か言い残すことは?

〈ち、ち、違うんです。ちょっと量を見誤っただけなんです。〉


 なぜか一分を二週間と間違えたポンコツがいるからなぁ。そうか17000倍という差はちょっとなのか。


〈いやあ、まさか自分がこんなにハイスペックだったとは。いやー自分の才能が怖いです。〉

 

 おい、ポンコツ。

 とりあえず、聞かれたことには正しく応答しような。


〈了解です、サー。(ガクブル)〉


 いいな、僕はのんびりするのは好きだが、そのために仕事をさぼったりする奴が大嫌いだ。まったくあの兄ときたらめんどうなことは全部僕に押し付けやがって……


〈あの、マスター?〉


 ああ、話がそれた。

 まず、新しく何かが追加されたはずだがそれを確かめねば。


〈マスター、まずステータスを確認するのがよいかと。〉


 ステータス?そんなものがあるのか?

 

〈ステータスが見たいと念じてください 。そうすればでてくるはずです。〉


 そうなのか、よし。でろ~、ステータスよ、でてこーい。


   ピコンッ


 頭の中にステータスがでてきた。にしても、ヘルプさんの音と一緒なんだな。

 

ショータ アカサキ

lv1

hp 100 mp100

sp100

atk 10 def 10

int 10 min 10

dex 10 agi 10

種族 不明  性別 不明

種族スキル 不明

職業 なし

有効スキル

 鑑定lv1

 スキル奪取lv1

 セカンドブレインlv2▽

   世界知識lv1


 高いのか低いのか分からんな。せめて比較対照がほしい。


 うん、そこじゃねーよって声が聞こえる。

 世界知識、これはまだいい。さっき言っていたお詫びだろう。

 職業もいい、まだ無職だし。これから就くことができるだろう。

 ・・・種族不明ってなに!人間何じゃなかったの!あと性別不明って…

 あと種族スキルなんてものがあるなんて聞いてないんだけど。

 あの神様は僕の反応を見て笑ってるんだろうな……


〈補足しますと、

 hp 生命力、なくなると死ぬ。

mp 魔法系のスキルを使う際に使用する。なくなると倦怠感におそわれる。

sp 身体系のスキルを使う際に使用する。なくなると疲労する

atk 最大攻撃力、速さにも関係する。

def 物理防御力、hpに影響を与える

int 魔法攻撃力、一つの魔法に込められるmpの最大値

min 魔法防御力、mpに影響を与える

dex 器用さ、物を作る際に関わる

agi 素早さ、思考速度、反応速度に影響する。最大速度。

 

 種族スキル その種族に固有のスキル。進化などで変化する場合もある。


 有効スキル スキルは5個まで有効にする事ができる。また、有効スキル枠に余りがある時のみスキルを習得する事ができる。

 といったところでしょうか。〉


 おおー、案外有能だった。これは世界知識からかな?


〈その通りです。ついでに、スキルを鑑定してみましょう。念じれば使えるはずです。〉


 何々、よーし見えろ~


   ピコンッ 

 

熟練度がたまりました。鑑定lv1→lv2


レベルアップした。スキルのレベルは熟練度によってあがるのか。また、ヘルプさんの音と一緒だ。手抜き?


 鑑定の結果は

  鑑定lv2 

      見たものの説明がでる。まだ詳しくない。

  スキル奪取lv1 (レベル上限10)

      殺した相手からランダムで一つスキルを奪う

  セカンドブレインlv2(レベル上限10)

      スキルの処理を補佐する

  世界知識lv1

      この世界の情報がのっている。

 

 あれ?思ってたほどチートじゃない?

 




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ