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~別れは新たな出発への道~

少し短いですが一章のエピローグ的な話です。


一年ほど時間が過ぎていますが気にしないでもらえるとありがたいです。

 

 あの日ーーー今では一年も前になるーーーに僕は一番大切な物を失ったんだろう。



 オーガとの戦いのあと、すぐに眠っちゃって、起きたのは次の日の朝だった。

 

 いつもはセカさんとぎゃーぎゃー騒いでたふーこの声が聞こえなくて、いつも感じていた繋がりが消えてて、ほんとに失っちゃったんだなぁ、って思った。


 雪が泣いてた気持ちが分かった気がする。ちなみに雪が泣いたのを見たのはふーこが死んだ時以来、一度もない。


 そのままグジグジしてたら雪に思いっきり叱られてしまった。

 子供に叱られてどうするんだろうね。


 それでも一週間くらいはへこんでたなぁ。


 あのあとも色々とあった。

 クレアと戦うことになったり、南の土地を管理するはめになって色んな出来事に巻き込まれたり。

 そのせいでゴブリンの集落を僕だけで潰すことになったんだよなぁ。上位個体が少ないといってもきつかった。

 そのおかげでスキルは増えたけど。


 そういうことがあったおかげで今では小屋の中で安全に暮らせるようになっている。

 ゴブリンはほんとにスキルの宝庫だった。少しは強くなったかな?


 今、その小屋の中には4人・・・正確には2人と2匹がいる。

 1人は当然僕、残りの2匹は雪とバルト。


 バルトは西の土地から抜けて来て僕と一緒にいてくれてる。今では立派な移動手だ・・・おっとゲフンゲフン。戦力になってくれてる。あともうちょっとで進化ってところまできてるね。


 雪も大分成長した・・・たぶんすでに僕よりも強いだろうね。それでもまだ四天王(僕を除く)やらバルトやらには勝てないからこれ以上の魔物がいるっていう大陸はどんだけ化け物揃いなんだろうか。


 それで最後の1人なんだけど・・・このグーグー音をたてて寝てる人は僕と同じ転生者だ。

 それも微妙なチートをもらった。

 

 詳しい内容はさすがに教えてくれなかったけど、他に才能の生かし方がないから漁師をやってるんだって。


 ちなみにユニークスキルは教えてもらった。

 魚群ソナーらしい。それで大物を狙っていたらこの島にたどり着いたらしい。


 名前は大森厳。下の名前はいわお、と読むらしい。

 でもげんちゃんと呼んでくれと言われた。

 本人的にはOKなんだろうか。


 げんちゃんは東大陸の港町で働いてるらしく、5日前にこの島へと流れ着いてきた。

 

 さすがにそろそろ帰らないとなぁ、と言っていた。

 明日出発するそうだ。


 それにあわせて僕も大陸へ渡ろうと思っている。

 確かにこの生活に慣れてきたところもあるんだけど、基本的に安定した生活の方が好きだから。魔物とか狩らなくてもいいです。

 というか、げんちゃんに会ってかなり人が恋しくなってるということに気づいた。

 雪もバルトも賛成してくれたしね。

 ・・・少し心残りもあるけど。


 南の土地の管理はハーピークイーンさんが引き継ぐらしく、トムさんがすごい形相で引き止めにきた。

 ・・・いやあんたらが本気だせば60キロメートルくらいすぐでしょ。遠距離ですらない。


 因みに大陸への距離は船で4日くらいだったそうです。遠いのか近いのかよく分からん。

 トムさんに渡りをつけて(ちょっとしたアドバイスを贈った)船を引いてもらうことになってるからもう少し早くつけそうだ。


 しかし、この世界に来て初めて会った人なんだよね。

 だいたい四百日くらい人に会わずに生活するなんて半分人間止めてるよな。

 それを言うとマスターも人じゃないですけどね、と返された。

 そうだった。


 


 


 今はまた、ふーこのお墓へと来ている。

 出会って1ヶ月くらいしかたってないのに、僕の中では一生を共にしたくらいの気持ちになってる。


「よう、坊主。どうしたんだ?辛気くせー顔しやがって。」


 急にげんちゃんがやってきた。顔が赤い。昨日はたしかバルトのお父さん(シルバーウルフ)と飲み明かしてたな。


 どっから酒なんてもってきたんだろう?


 どうでもいいけど、げんちゃんは僕のことを坊主と呼ぶ。まあ、四十過ぎのおじさんから見たら坊主なのかもしれないけど。


「だから坊主じゃないですって。」


「はっ、いっちょ前にかっこつけやがって。悩み事なんざ、酒飲んで忘れちまうのが一番だよ。ほれ、飲みねえ、飲みねえ。」


 一応まだ、未成年なんだけどな。


「こっちの世界じゃあ、15で酒も女もOKだぞ?なんせ平均寿命が50かそこらだからなあ!俺も棺桶に片足突っ込んでるって訳だ。」


 そう言ってげんちゃんは豪快に笑う。


「真面目な話するとよう、お前みたいな真面目ちゃんは好きな女を放って他のとこに行くのがいやなんだろ?実に分かりやすいこった。

 人生の先輩としてアドバイスしてやるよ。そういう割り切れない思いってのに対処する方法は2つしかねえ。 

 一つは忘れること。これは簡単だ。

 でも、お前みたいにそれができないやつもいる。そういう奴は大概溜め込んで仕舞いには爆発しちまうのさ。

 だからな、どーしても忘れたくないってんなら、腹くくりな。その割り切れなさに向き合え。ああすればとか考えんじゃなくてありのままを受け入れろ。



 まあ、坊主の人生は坊主のもんだ。好き勝手するのもいいが・・・ちったぁ、周りのことも考えてやれよ。

 おとーさんなんだろ?

 


 にしても経験もないのに子持ちったなあ。面白いもんだ。ほんとこっちの世界は飽きねえな。」


 それだけ言ってげんちゃんは歩いていった。

 どうせうしがめさんのとこに行って飲み交わしてくるんだろう。

 

 ・・・というか最後のは余計だよ。なんか良いこと言ってるぜぇ、的な雰囲気だしてたのに。酔っ払いだけど。


 

 今日は1日ここにいよう。

 なんだか一人でいたい気分だ。一筋の風が僕の頬を撫でた。

詳しいことは活動報告に書きますが、これからは不定期になると思います。


基本的に春までは短い話をほそぼそとあげるだけになってしまうと思いますが、これからもどうぞよろしくお願いします。


この一年なにがあったのかはそこで書くと思うので。


次回はオーガ戦時のステータスとキャラ紹介を載せてくと思います。

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