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~別れは新たな出発への道~

皆様のおかげで投稿開始から1ヶ月がたちました。

本当にありがとうごさいます。

これからも「神様からチートもらったのに俺yoeee!」をよろしくお願いします。


 ふーこの墓があるところで戦いになったのはちゃんとした理由がある。


 この作戦を計画したダーククロウは最低でも相手のユニークスキル持ちを中央から離さないと勝ち目はないと思っていた。


 ーーーシルバーウルフとトムホークは問題ない。


 彼らはそれぞれの管轄地があるから。


 だがーーー未知の三体のユニーク持ちがどう動くのか、それは誘導できない。


 であれば、早々に離れてもらわなければならない。

 

 だから、まずは川に落とし、呪術をかけることで下流にて待機しているオーガに押し付ける。


 それが、ダーククロウのとった作戦だった。



 そのため、オーガは川沿いで平坦な土地、そしてある程度は中央から離れたところにて待機させられていた。

 であるから、この花畑にてオーガが待っていたのは必然。


 そして、ショータを探して川沿いを走ってきたバルトと雪がその光景を見るのも必然ではあった。









 目の前でバルトとオーガが戦っている。

 その戦いはバルトが押しているように見える。

 

 なぜか1.5倍になったステータスと、なぜか獲得しているユニークスキルによって素早さに関してはオーガの三倍以上の値を叩き出している。


 だが、目に見えるほどに楽ではなさそうだ。


 相手のオーガもユニークスキルを持っている。

 それが、相当厄介だ。


 闘気解放・・・自らの闘志によってステータスを上げる。その際、上昇分のspを毎分消費する。


 今はatkとdefとagiが300ずつの上昇になっている。

 ステータスの上昇分は鑑定で見えるようだ。


 ちなみにバルトのユニークスキルは『加速』だ。

 効果も似ていて、気持ちに応じてagiが上がり、そして上昇分の1/10のspを毎分消費となっている。

 今は1000だけ上げてるな。


 この状態で他のスキル持ちを使わなければ32分はもつことを考えればずいぶんと燃費が良いスキルだね。


 だから問題なのはオーガのその攻撃力。

 ステータスだけでも1000は越えてるだろうに、なんらかのスキルを使っている。バルトの二倍、下手すれば三倍のパワーをもっていそうだ。


 さらには、防御力も高いらしくバルトの攻撃はほとんど効いていなさそうだ。


「はーはっは!面白いな!やはり闘いは辞められん!さあ、ウルフよ、俺をもっと楽しませろ!」


 !!!

 また、オーガのステータスが上がった!

 spの許す限り、能力を上げれるのか。

 ふーことかシルバーウルフのやつと違って上昇が固定値じゃない分使い勝手良さそう。


 


 って、今はそれどころじゃない!

 バルトを見て分かったことがある。

 ユニークスキルが定着していない間は僕の鑑定でも見ることはできない。

 そして、ヘルプさん曰わくユニークスキルの種を持っているのが少なくとも1人、ここにいるということも。


「雪、雪の力が必要なんだ。お母さんを救うために力を貸してくれないか?」

「どーしたの~?」


 この状況で呑気な声が出せるってすごいと思う。


「おねーちゃんが戦ってるし、おとーさんがいるからね~。おとーさんはおねーちゃんより強いんでしょ~。」


 お、おう。なんだろう。子供の純粋な目って恐ろしい。この期待は裏切れない。

〈ショータ、頑張らなきゃね。クスクス。〉


 あなたの話をしてるんですけどねぇ!


「それで~?おかーさんを救うっていったいどーいうこと~?」


 ヘルプさんの情報を今は信じよう。

 魂を防ぐ結界魔法をくれたってことはこれでふーこの魂がどこかへ行くのを防げってことだろ?

 ただ、十秒しかもたないってことはその間に何かをしなくちゃあならない。

〈恐らくは、雪様と『魂の軌跡』を結ぶことでしょうね。〉


 だよなぁ。でもそれでなにが起こるんだ?

 ユニークスキルの定着を促せるとかか?

〈それに準じる何かとしか言いようが無いでしょうね。やってみないとどうなるかはまるで分かりません。〉


 ふーこ、それでいい?

〈もとからあと少しだからね。雪とも話をしたかったし。〉


「雪、今から少し不思議なことが起こるかもしれないけど、おとーさんを信じて、受け入れてくれ。そうしたら雪もおかーさんとお話できるようになるかもしれないぞ?」

「おかーさんと~!分かった~まかせてね~」



 バルトのこともある。早めに終わらせよう!

 セカさん、準備はOK?


〈バッチリです。それではまずは『魂の軌跡』をはずしますね。〉


 それと同時に喪失感を感じる。

 今まで心のどこかにあった温かいものが消えてしまった。


 ふーこの魂は結界の中にある。

 ここからは時間との勝負だ。

 雪の手を握り、魂の繋がりを求める。

 頼む、雪。応えてくれっ!


「これはおとーさんの~?なんだかすごく傷ついてるの~?大丈夫~?」


 早く!


〈雪との間に『魂の繋がり』を構築を確認、接続しますか?〉


 もちろん!


〈現在構築中〉


〈マスター!時間が足りないです!もう、現在が!〉


 まだだ、もう少しなんとか伸ばせないか!


〈やってみますけど・・・少し我慢してくださいね!〉


 途端に体から力が抜け落ちる。

 どうやらhpをmpへと変換しているようだ。

 でも、これでも長くは持たない。


 早く!早くしてくれ!手遅れになる前に!


〈接続完了しました。〉


 




 え?これだけ?

 

 なにも起こってないよ!


〈マスター!もう無理です!これ以上続けたらマスターが!ふーこ様を戻してください!〉


 ・・・・


〈マスター!〉


 ・・・はっ!ヤバい、意識を失っていた。

 

〈すみません、マスター……。結界が保ちませんでした……。〉


 なっ!

 慌ててふーこの魂を見る。

 さっきまで囲んでいた結界がなくなり、その形は徐々にぼやけていっている。


 手を伸ばそうとするも体が動かない。


 もう声すら聞こえないけど、お別れを言っているようだった。


 ごめん・・・。


 せめて、もう触れることができないとはいえ一緒にいてあげれば良かった。

 僕が下手に手を出したせいで・・・!


「おかーさん~!」


 雪がふーこに向かってとびつく。

 

 雪の体がふーこの魂に触れた瞬間、声が届いた。


〈接続中の個体、雪に魂が接触しました。融合しますか?〉


 

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