表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/52

~激闘開始~

少し遅くなりました。

 

 山の麓はちょうど島の中心部らしい。

 バルトに乗って一時間ちょっとだからえーと、だいたい20キロくらい?


 車とか使えば20分で着くと思ってしまうのは現代人の性だろうか。


 集会場所はなぜか木でできた東屋みたいなのがあった。


 だれが作ったんや、これ・・・。


「すごいだろう。うしがめ様が魔法を使って建てたらしいぞ。中にはわざわざ席まで作ってあるのだ。」


 魔法すげえな。

 人間なんかどんな建築物を建ててるんだろう。


〈にしても、一番乗りなんですね。もう少し遅くても良かったのでは?〉

 セカさんが言うことじゃないよね・・・?

 実際集合よりは早くきてるらしい。まあ、言い出しっぺだからね。


〈暇なのです……。バルトちゃんには悪いけどわたしの方が速いのです……。〉

 僕からしてみれば十分速いんだけど。

 なんでこの二人はここまでマイペースなのかね。

 目を回してる雪が可愛く思えてくるよ。・・・もとから可愛いけどね!


 待つこと10分。

 うしがめさんがやってきた。

 ちょうど向かい側に座るようだ。


 さらに10分。

 今度はトムホークさんだ。僕たちから見て左側に座る。


 30分がたった。

 とっくに集合時間はすぎている。

 クレアはまだこない。

 

 集合時間から遅れること一時間。

 ようやっと現れた。鳥が。

 前にも見た極彩色のオウムだ。ひょっとしてこっちが本体なの?

〈そんなワケないでしょう。これは俄かに怪しくなってきましたね。〉


 本人ではないけどこれで代表はそろったね。

 ちょうど東屋の四角にあわせて席が作られている。西がシルバーウルフさん、ついでに僕たちも。他は誰もつれてきてないけどいいんだろうか。ちなみに、僕たちの後ろに川が流れてる。湧き水だそうでとってもきれいだ。

 向の東側にはうしがめさん。亀の体に牛の頭・・・何回見てもシュールだ。

 北側にはトムホークさん。かなり大きい。羽の一枚一枚がきらきらと光っている。ただの羽ではないのだろうか。

 南側にはクレア・・・のはずが、今は前に見たオウムがいる。


「おいおい、クレアはどうしたっちゅん。この会議は代理は認めてねーちゅんよ。」

 これはトムホークさんのセリフ。なぜ鷹なのに「ちゅん」なのだろう・・・?


「これはこれは皆様。あいにくながら主はさっきまでゴブリンの残党狩りを行っておりまして。すでに出発しておりますからすぐに着くかと。」

 これはオウムの言葉。残党狩り?あれで全部じゃなかったのか?にしてもこいつの言葉はきれいに聞こえるな。他のと違って翻訳時の雑音がほとんど入らん。

〈群を作る以上非戦闘員はでてくるかと。どれくらいの規模の群だったのかは分かりかねますが。ゴブリンは繁殖力が強いので一匹残らず始末しないといけませんからね。〉

 ふーん、案外ちゃんとした理由だったんだ。


「それにしてもお主ら、少し弛んでおらぬか?キングレベルアップの個体が生まれるなら最低でも五年、普通に考えるなら十年はいるだろう。その期間の間一度も気づかなかったのか?」

 これはシルバーウルフさん。ウルフさんには細かいことをすでに伝えてあるからね。


「なにー!キングっちゅんか?それを群ごと倒すとはさすがはクレアっちゅんね。あれ?でも召集かけたのはシルだったちゅんよね?どういうことっちゅん?」


「ふむ、キングが出たというのは本当か?確かなのだろうな。」

 これはうしがめさん。

 うしがめさんは僕が鑑定を使えることは知ってるはずだから具体的な証拠をだせってことか?


「そうですね。少なくともキングの他にジェネラルが四匹、ナイトが16、その外上位個体が20ほど。」

「おいおい!なんでそんなに細かくわかるっちゅん!

というかなんでお前がここにいる・・・そもそもお前誰っちゅん?」


 まさか忘れられてるとは。シルバーウルフさんもうしがめさんも「え?」って顔してるよ。


 まあ、ここは自己紹介をしておこう。詳しい話もその方がしやすいだろう。

〈全部ばらすつもりですか?〉

 いや、さすがに大事なところは言わないよ。

 転生したってことと、直接の身体能力に制限がかかってるってこと、そのかわりに鑑定が使えるってことくらいかな?

 ふーことのことは、うん、正直に言おう。

 良いよね?

〈いいですよ。もう死んじゃってますしね。〉


 ということで説明タイム。僕に関してざっと説明した。  

 さすがに神様だとか転生だとかは胡散臭そうな感じだったけど。バルトはなんかすごい!って目で見てた。純粋か。

 鑑定に関しては驚かれた。やっぱり見るだけでステータスが分かるのはやばいらしい。

 確認とのことで全員分のステータスを鑑定させてもらった。結果はOKとのこと。

 前回見たときと変わってない部分は省略させてもらいます。


 うしがめ lv28

 agi106

 ユニークスキル「魔装」


 シルバーウルフ lv25

 agi425

 ユニークスキル「限界突破」


 トムホーク lv23

 agi265

 ユニークスキル「魔力念動」


 マジカルパロット lv24

 hp960  mp1200

 sp480

 atk72  def72

 int120  min120

 dex120  agi120

 ユニークスキル なし


 パロットさん代理で来たにしては弱すぎない?

 そんな目で見てると、


「私は武力というより頭をかわれているのです。というよりも、クレア様と話ができるのは私だけなのです。クレア様はそのお力の代償に言語能力が乏しく、ちゃんとしたスキルを持っている私以外では意志疎通ができないのです。」


 とのこと。文官なんだね。というかこの前と態度が違いすぎるでしょ。猫かぶりか。いや、今は後ろに権力がないから威張れないのか。ス○夫タイプだな。


 そのタイミングでクレアさんがやってきた。

 来て早々だけどパロットさんになにか言ってる。

 

「ふん、ーーーでなによりーーーー。計画ーーーー。

ーーーーー準備ーーー。」

 

 ほんとだ。所々しか理解できない。


「ええ、皆様。クレア様は遅れて申し訳ないと言っております。そうだ、ショータ様、クレア様にも説明のため鑑定してみてはどうでしょう。(ーーーー。ーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。)」


 なんだ?急に言葉にあわせて雑音が入ってきたぞ?

 まあいい、とりあえず鑑定してみよう。


 クレア lv53

 agi265


 前回と変わってない。agiが見えるようになったくらいか。

 ん?なんかおかしくね?

 まあいいか。


 とりあえず自己紹介も終わり、本題に入った。

 ゴブリンに襲われふーこが戦ったが、数が多く不利になったこと。ユニークスキルのおかげで逆転したと思ったらキングがでてきてさらに混戦になったこと。

 ふーこのユニークスキルが強化され、勝てると思ったがキングのユニークスキルによって負けたこと。キングはユニークスキルの反動で動けないところを僕が倒したこと。

 

 さすがにキングがユニークスキルを使えることについては驚いていた。

 どうやらあの場所にいたもので受け取ったのは6人だが、この島にいても来なかった場合、受け取っている可能性があるということが分かったからね。


 ちなみに、クレアさんは聞くこともできないらしく、パロットさんがずっと訳してた。なぜか雑音が入るようになったけど。


「結局、どうするのだ?いい加減クレアも土地を減らすか?そこまで魔物がいるわけではないんだろう?」

「そうは仰られても自由を求めにくるものはかなり多いのです。管理されているならばともかく、管理しないとなるとそれ相応の広さも必要になるのです。」

「やはり前々から言っている通りお主の土地は一度整理した方が良いのではないか?今回の一件でユニーク持ちが現れたかもしれん。」


 大人たちは会話してますねー。

 僕?もう役割は終わったので雪と遊んでますよー。

 バルトもついてきたけど。


 そのときナニカの雄叫びが響いた。

 それは話に上ってるクレアさんの土地じゃなくてーーーシルバーウルフさんの土地?


 なんでだ?危険な魔物が現れたのか?このタイミングで?

 混乱する僕をよそに四天王の皆さんは落ち着いてらっしゃる。


「やれやれ、このタイミングで魔物が沸くとは。ついていない。どれ退治にいってくるよ。すぐ戻るさ。ああ、お主たちはついてこなくともよい。ここで待っていろ。」

 そう言うとシルバーウルフさんは土地へと戻っていった。


 それだけならよくあることだだたそうだ。

 そううしがめさんが説明してくれたから僕もすぐに平常にもどった。

 その10分後、トムホークさんの土地でも魔物の声が響くまでは。


「同じタイミングで沸くとはっちゅん。本当についてないっちゅん。さっさと戻ってくるちゅんよー」

 そうしてトムホークさんもいなくなった。

 大丈夫なのか?


 残ったのはうしがめさんとクレアさん。パロットさんに僕と雪とバルトだけ。


 唐突にうしがめさんが口を開いた。

「で?この茶番はいつまで続けるつもりだ?なにがしたいのかは知らんが・・・ろくなことにはならんぞ?」


 その言葉を聞くとパロットさんは急に言葉使いを変えた。

「おいおい、つれないねぇ。こっちはもう何年も準備してきてるってのに。」

「ふん、お前らの企みなど筒抜けだよ。悪あがきはよせ。お前らではあの二人に勝てる人員を用意などできまい。」

「さすがに余裕がすぎるんじゃないですかねー。こっちには人質だっているのに?」

 人質?それって僕らのこと?

「それがどうした。私には関係のないこと。」

「ちっ。ぶれないねー。まあいい、クレア様やっちまいましょう。」

 

 するとクレアさんは腕を振った。

 その対象はうしがめさんーーーではなく、僕だ。


 蚊帳の外にいたと思っていた僕はその一撃をかわすことなどできず、思いっきり吹っ飛んだ。


 

次回からショータ君目線から少し離れます。

たぶん3~4話くらいになると思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ