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~遭遇、逃亡、そして・・・~

ショータvsゴブリン!

ショータは主人公になれるのか?

 ぴょん吉との間に繋がっていた光の線が薄くなっていく。


 また、無くすのか。

 いつもそうだ。

 

 お母さんお父さん兄ちゃん妹じいちゃんばあちゃん

 全員いなくなった。

 それを慰めてくれたあの子も。

 暖かく抱きしめてくれたおじいさんも。


 みんないなくなってしまった。


 まただ。また失う。

 手放したくなんかない。

 もっと一緒にいたい。


 チカラガホシイカ?


 ああ、欲しい。


 ナラバノゾメ。ソノココロニコタエヨウ。

 メノマエのアイツヲコロスチカラヲサヅケヨウ。


 そんなものいらない。


 ナニ?チカラヲモトメナイノカ?

 オマエガノゾメバスベテガテニハイルゾ?


 なんでもかんでも欲しいわけじゃないんだよ。

 僕が心の底から欲しいと思うのはーーー




 スキル『魂の受け皿』を手に入れました。

 他のユニークスキルへと統合されます。


 スキル『鑑定』に「魂見」が加わりました。

 スキル『スキル奪取』に「魂喰らい」が加わりました。

 スキル『セカンドブレイン』に「魂の軌跡」が加わりました。


 

 個体名 ぴょん吉と「魂の軌跡」を確認。


 魂の接続を実行しますか?


 許可を取得。


 ただいま実行中。


 接続終了。


 現在の状況は(1/1)です。


 

 

 繋がった。

 たぶんこれが、僕の求めていたものなんだろう。

 さっきまでは薄れていた光の線が今ははっきりとしている。

 ただ、ぴょん吉と子うさぎちゃんの間の光は薄くなっているままだ。

 

 依然としてぴょん吉は危険な状況にある。

 誰かを癒やす力だったら良かったのにと思うが贅沢は言ってられない。

 ぴょん吉を助けなきゃ。


〈マスター、待ってください!勝てるわけ無いですって。さっさと逃げましょうよ!〉


 ぴょん吉を見捨てろと?


〈鑑定してみて下さい!あのキングのステータスが全部4000以上上昇してるんですよ!〉


 はぁ!?


 鑑定してっと。本当だ。多少のばらつきはあるけど平均して4500くらいにはとどいてそうだ。


 それにしても・・・これが原因か?


 王の力・・・一分間配下の儀式をしたものからス

       テータスを徴収する。使用後一分間

       上昇した分だけステータスが下降。

       足りない場合は下降する時間が増加

       する。

 

 これがたぶんキングのユニークスキルなんだろう。

 

 そしてぴょん吉のユニークスキルも見えた。


 守護する者・・・最も愛するものを守るために戦

         うとき、全能力値二倍。


 魂見って言ってたな・・・。

 相手のユニークスキルも見れるならだいぶ有利になるんじゃなかろうか。


〈分かったなら早く逃げないと!なんでのんびりしてるんですか!?〉


 いやぁ、多分逃げても無駄でしょ?

 それに・・・そろそろ一分経つからね。


 そのとき、キングの体が崩れる。

 時間切れだ。

 

 まわりの連中もステータスは戻ってない。

 この隙にやってしまおう。


 ぴょん吉がだいぶ片付けてはいたけど10匹くらい残っていたゴブリン達を石の斧(笑)でつぶしていく。


 ピコンピコン音がうるさい。


 後でまとめて確認しよう。


 今はぴょん吉のところへ急ぐ。


 ぴょん吉のすぐ側にはキングがいる。

 でも今のこいつにはなにもする事ができない。

 こいつのせいで、という思いもあるがこいつはただ襲ってきただけ。

 自然の中ではよくあることだ。


 だから、僕がこいつを殺してもなんの問題もないんだ。




 


 


 少し無駄な時間もあったが、ぴょん吉のところへたどり着いた。

 ぴょん吉はすでに満身創痍だ。

 どこから見ても生きる見込みはないように思える。

 でも、この世界はファンタジーだ。

 さっき杖を持ったゴブリンを殺したとき、回復魔法を手に入れてる。それを扱うための魔力操作というスキルもある。


 セカさんによって質を上げて僕の持っているmpの全てを注いで回復魔法をかける。

 

 でも、ダメだった。


 くそっ!くそっ!くそっ!


 なんで、なんでだよ!?


 分かってる。僕の貧弱なステータスじゃこのレベルの怪我は治せない。

 なら、何のために!何のためにユニークスキルなんてあるんだよ!


〈落ち着いて。〉


 ふと聞こえたのはいつものとは違う声。でもなんとなく、聞き覚えのある声。どっかのうさぎが人の声を出したらこんな感じなんだろうなと思えるようなそんな声。なんだかとても安心できる声。


〈わたしのためにそこまでしてくれるのは嬉しいんだけど……。大丈夫だから!あなたたちが無事で良かった!

 わたしはね、家族に裏切られて、死にそうになって、そんなときあなたと出会えたの。


 ちょうど娘が生まれた日でした。


 娘もね、忌み子って呼ばれる白い毛をしてて、わたしがいなかったら一人ぼっちで……。


 だから、娘は大切にしよう、って誓ったんです。


 それで、あなたがいろいろとしてくれて。


 わたしなんてまともにご飯も取ってこれなくて。


 でも、そんなあなたも人間とは思えないくらい弱っちくて。

 

 人間とは思えないくらい優しかったですけどね。


 だから、わたしには2人を守ることくらいしかできませんでしたから。


 ああ、そうです。


 娘のところまで連れて行ってください。


 最後までいいお母さんでいたいですから。〉


 うう、ぴょん吉……。

 

 僕はぴょん吉を抱っこして子うさぎちゃんのところまで連れて行く。ぴょん吉はもうグッタリとしていて、前のような元気さはもうない。


 目から何かがこぼれてくる。


〈泣かないでよ。離れたくなくなっちゃうよ。


 わたしだって、もっと一緒にいたかったよ。


 あなたと一緒に出かけたり、


 娘と3人でピクニックに行ってみたり。


 もうできなくなっちゃうけど。


 ああ、起こさなくてもいいよ。


 ふふ、可愛い寝顔。


 ずっとこうしていたいなぁ。


 あっ、そうだ。最後のお願い。


 ちゃんとした名前をつけてくれないかな?


 ずっと言いたかったけどぴょん吉って男の名前でしょう。


 むう、女の子だと思ってなかっただって!


 ぷんぷん。


 ちゃんと生まれて三年目の女の子だよ。


 最近、ぴょん吉でもいいかなぁ、って思ってきちゃったけど!女の子らしい名前がいいんだよ。


 あなた、ってああ!


 あなたの名前も聞いてなかったね。


 ふーん、ショータっていうのね。


 じゃあショータ。かわいい名前よろしくね。〉


 やっべえ、なんかすごい責任重大な気がする。


〈なんかではなく、完全に重要案件ですよ。〉


 セカさん、追い詰めないで。

 ぴょん吉・・・いやぴょん吉呼びはもう違うか。


 イメージとしては蹴ってたり飛び跳ねたりとかなんだけと・・・。

 あ、でも食べてるときとかすっごくかわいいんだよね。あとなんだかんだいって優しくしてくれたし。

 トレントに囲まれたときとかはヒーローみたいでかっこいいな、って思ったんだよね。

 強くて速くてかっこよくて、それでいて優しくて頼りになる・・・。

 風かなぁ。このイメージが一番しっくりくるや。

 女の子っぽくというと風子とか?

 なんか違うな。ひらがなにしてみよう。ふうこ、いやふーこ、かな?


〈ふーこでどうかな?僕としては頑張ったと思うんだけど。〉

 

〈・・・。〉


 あれ?返事がない。


〈(ショータってば心の中でこんなふうに思ってたのか・・・照れるなぁー。)

 う、うん。まあいいわよ。

 ぴょん吉に比べたら、だけどねっ。


 えへへ、嬉しいなぁ。


 けど、もう限界みたい。


 ショータ、娘をよろしくね。

 

 あっ、娘も女の子なんだからね。

 ちゃんと名前つけてあげてね。


 さよなら。大好きだよ。〉


 ふーこの目から光が消える。

 その体からは完全に力が抜けて帰らぬものとなったことを残酷に告げる。

















 〈あれ!?なんでわたしまだ生きてるのです!?〉


 !?

 なんかふーこの声が聞こえてきた!?


 

ゴブリンキング「解せぬ」

まわりのゴブリン「もっと解せぬ」


 というわけで戦いなんてなかった。

 ゴブリンさん達は自爆で敗退。


 まあ、まともに戦ったらショータ君勝てるわけないからね。しかたない。


 一応言っとくけど、どれくらいステータスを徴収するかは任意です。

 ただ、ふーこが強すぎて全力で使ってしまいました。

 どちらかというとノーリスクで能力値四倍にできるふーこがチート。

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