~うさぎ親子との出会い~
シャボン玉がパチンッと音をたててはじけた。
ピコンッ ユニークスキル「***」を獲得しました。
???
文字化けしてる?
それにスキル奪取が発動したって感覚じゃない。
あのシャボン玉が原因か?
鑑定してみよう。
ピコンッ 鑑定のレベルがあがりました!
ピコンッ 鑑定のレベルがあがりました!
・
・
・
なんだコレ!?
頭の中にワケわかんないもんが流れ込んでくる!
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何コレ。鑑定不能ってこと?
〈マスター、大丈夫ですか?〉
うん、大丈夫。
〈報告なんですが、得たスキルについてはよくわからない、としか言いようがありません。一番近いのはスキルとして定着していない、という感じです。〉
いくつもあったシャボン玉がいつの間にか消えている。それに伴って魔物達も帰っていくようだ。
多くはあの三匹の方を見ているが、こっちをチラチラ見てくる奴もいる。
ああ、続けて。
〈はい、鑑定の結果です。私はこれに近い感覚を知っています・・・。『世界の理』とやらを解析したときと同じ。つまりは、〉
神域とかいうやつと同じものってことか。
〈その可能性が高いです。あどステータスを見て下さい。〉
ほいほいっと。
ショータ アカサキ lv12
種族スキル 不明 木のふり 虫の知らせ
蝶鱗粉
固有スキル ***
スキル奪取lv2
セカさんlv4
▽世界知識lv12
鑑定lv47
糸作りlv3
吸蜜lv4
麻痺毒lv2
有効スキル(4/5)
蛍火lv2
跳躍lv1
ひらひらlv3
走行lv1
固有スキルって枠が増えたね。
〈世界知識の方にも『固有スキル』という項が追加されました。どうやらその人のみが持つというユニークスキルらしいのですが。取得条件などは一切が不明のままです。〉
それだけ?
〈それだけです。推測がつくのはあのシャボン玉ですが。そうなると数万のユニーク持ちが増えることになります。〉
えーと、神様がくれたのもユニーク扱いなんだよね。
〈そうですね。ユニーク持ちが百人だったところにこの追加とは。神様は転生者が無双するのがいやなんですかね。〉
それとも誰かが取り返しのつかないことをしちゃってそれを止めるためとか?
〈まあ、当分は関係ない無いですかね。この島で得たのはマスターと他の五匹だけみたいですし。〉
そういえばぴょん吉と子うさぎちゃんももらったのか。
「おい、人間。それとそこのうさぎ共。」
えっ!?誰!?
そこにはうしがめがいた。
しゃ、しゃべったーーー!!!
~神様サイド~
「ねえ、ねえってば!」
「なんですか、アカ?いえ、今はヘルプさんでしたっけ?」
そこは奥行がなく、だけども無限に広がっているような空間。
二人の美女が向かい合っていた。
片方はヘルプさん、もとい神域「アカシックレコード」から生まれた世界の管理者の1人。
それに相対するのも同じく世界の管理者の1人。
神域「ソウルハート」から生まれた者。
ショータ達が現在目撃してるスキルの拡散を起こした張本人である。
「なんでユニークを解放したの?今は転生者がいるから余計なことはしなくていいってことになったでしょ!?」
「神様の判断。リスクを負わないと完成させることはできない、だって。」
「だからって!このままじゃシステムの崩壊だってあり得るわ!」
「それも想定内だって。ここまでしてダメなら崩壊させてもいい、って。」
「そんな……。」
「でも誰が管理するの?手の空いてるのは私くらいでしょ?」
「私がやる。」
「ちょっ!そんなことしたらアレの管理はどうするの?」
「アレに関してはマインとラプリでなんとかする。どちみちアカにはできないでしょ。」
「そうだけどさ……。ねえソウル、もっとお姉ちゃんを頼ってもいいのよ?確かに私は役立たずかもだけど妹達のことが大好きなんだよ?」
「大丈夫。それにこれはもともと私が起こした問題。アカは何も悪くない。」
もう行くね、と彼女は行ってしまった。
ヘルプさんは1人ぼっちだ。彼女の力は知識を引き出すということに特化している。
そして、「心」というものが世界に広がった今、彼女の力はほとんど使えない。
全盛期には空に含まれる原子の動きすらコントロールできた彼女の力、心という不確定が生じてしまったがために何もできなくなってしまった。
だから、彼女はぼんやりと世界を眺める。暇を紛らわすように。
世界は刺激的だった。彼女は心を持つものを見て楽しみ、泣き、笑った。
彼女自身心を理解しようとした。でもアレが完成してないこの世界の心は歪だった。結局は徒労に終わり眺めていることしかできなかった。
そんな日々に少し飽きてきたころ。
世界に刺激を与えるために転生者を呼ぶ、と神様が言った。
彼女から見ても最近の世界はひどかった。彼女とその主が目指した綺麗な世界から遠ざかってしまっていた。
幸いにして二百年前の一件で力はたまっていた。それを使えば千年は何もせずとも世界を維持できるくらいだった。それを使って根本的解決を目指すのだと、神様は言った。
彼女はひさしぶりに仕事を貰った。転生者、それも人外に転生したものに最低限の知識を与えるように、と。
彼女はその中で1人の少年と出会った。こちらが遊んだとはいえあっという間に神域へと至った少年。
彼ならばあるいは・・・と思う。
この千年間続いたアレへと至る道を作れるかもしれないと。
12番目の神域を完成させてくれるかもしれないと。




