~うさぎ親子との出会い~
説明回です。
嫌いだという方は読み飛ばしてください。
〈次にスキルについて説明します。
〈スキルは大きく分けて四種類に分けられます。
〈一つは先天スキルと呼ばれる生まれたときに獲得するスキルです。ある程度の適性を持ったものが得られます。
〈もう一つが後天スキルです。先天スキルと違って本人の行動によって獲得できます。得られるスキルは多少能力や適性に作用されますが、何でも取得する事が可能とされています。
〈次が種族スキルです。これはその種族の身体的な特徴を反映したスキルになります。例えばトレントだったら『木のふり』を持っていたり、です。ある意味先天スキルの一種とも言えます。ただ、レベルが存在しないスキルであり、進化などを経験しないと変化もしません。
〈最後が職業スキルです。これは職業を得た時に獲得できるスキルとなっていて、ある意味後天スキルとも言えます。ただ、職業を失うことでそのスキルも失うという、唯一失う可能性のあるスキルです。
〈職業とは何か?ですか。
〈分からない、というか世界知識には載ってないですね。
〈職業スキルは奪えるのか?それも分からないと言うしかないです。
〈一つ分かってるのは職業スキルを除く3つは確実に奪えるということですね。
〈また、一人が保有できるスキル数には限りがあるということが分かりました。
〈一般には5ですが、強い魔物だったり進化した魔物だったりすると保有数は増えていくそうです。
〈人間の場合種族スキル『才能活性』によってスキル保有数に限りはないそうです。ただ有効スキル数は5なので多少有利くらいの気持ちでいいかもしれません。
〈有効スキルとはスキルという形をとれるスキルのことです。スキルとして発現していなくてもスキルじみたことができるのはいるということです。例えば、考えることのできる全ての生物がスキル『思考』を持っているわけではないということです。
〈スキルが無くとも走れますし、歌えますし、踊れます。
〈スキルがつくことで補正がかかるということですね。
〈さて、有効スキルですが人間やその他いくつか以外の生物がスキルの保有数が決まってるというのはこの仕組みによるものです。有効スキル枠が埋まってるとスキルとして認められない。
〈人間などは『才能活性』などの効果でその縛りを緩めているのであってなくなった訳ではないそうです。
〈だから、有効スキル外のスキルは補正が低くなったり、レベルをあげるのが難しかったり、取得するのが難しかったりするらしいです。
〈そのかわりどのスキルを有効にするのかは変えられるそうなので便利ではあります。さすがに戦闘中にスキル構成を変えるなんてことは無いらしいですが。
〈マスターの有効スキル枠は5です。
〈現在3つ埋まってるのでよく考えて奪うスキルを決めてくださいね。
〈もう5つ埋まってるって?
〈ああ、種族スキル、職業スキルは有効スキルに含まれないそうです。
〈さて、ここからが本番です。マスターにとっては朗報ですが、スキルの補正はステータスにかかるのでなく、それぞれの値につくのだそうです。
〈今さっき得た『走術』はスキルレベル×1を移動速度に足せます。
〈ステータスそのものを上昇させるスキルもあったりしますが、そのタイプのものは少ないそうです。
〈マスターにも『俺TUEEE!』するチャンスがあるように思えますね。
〈そんなものはありません。
〈ちゃんと理由がありますから。何も考えずに言ってる訳ではないのです。
〈例えば、素早さが1000あるとして、筋力3のゴミが百メートルを1.5秒で走れると思いますか?無理ですよね。
〈また戦闘力が五十三万あったとしても防御力が人並みならどうですか?
〈はぁ、よく考えてください。
〈そんなんだから馬鹿って言われるんですよ。
〈はいはい、この場合自らの力に体が耐えれません。
〈当然です。
〈そんな力出したら体が壊れちゃいますよね。一歩踏み出した瞬間にグシャッですよ。
〈これらと同じようにある程度の値以上はステータスがないと出せないということです。
〈だいたいステータスの5倍くらいが目安になります。〉
・・・。
もう・・・いやだ……。
神様、何故こんなに試練を与えたもうのですか。
僕はこの17年間真面目に生きてきたつもりです。
確かに呪われてるんじゃないかと思うこともあったり神様を恨んだこともあります。
でも!こんなのあんまりだ!
決着をつけようとした恋をずるずる引きずる羽目になったのも!
そのあげく海に落ちて死んだことも!
転生したはいいけどぼっちになったり!
そのあげくいつの間にか人間でもなくなってて…
チートをもらったはずなのにチートどころか一般人以下にしかなれなくて……
グスッヒクッ……
〈・・・マスター、その、言い辛いんですが・・・。
解決策、ありますよ?〉
もういいんだ、僕なんてどうせすぐ死んじゃうんだ。うう・・・。
〈マ、マスター!しっかりしてください!何とかできますから!少し言い過ぎただけですからぁ!〉
さて、被告人。何か言いたいことはあるかね?
〈ええと、優しくしてください?〉
死ねばいいのに。
〈さらっと呪詛を吐くのやめてくれません!?私は誠心誠意、真心を込めてマスターにお仕えしているのに・・・。〉
茶番はいいから。さっさと話せ。
あと、罪状が多すぎて信用ならん。
ほぼ1日1回は何かしらやらかしてるだろ。
〈それは否定できませんが・・・。今回のことはさすがに反省してるんですよ。ここまで追い詰める気は無かったんです。〉
もういいや。
それで解決策ってのは?
これで「実は嘘なんですよね~」とか言い出したら本格的に自殺を考えるよ?できるだけ惨い方法で。
〈ギクッ〉
「ギクッ」て言ったか!?
〈いえ、ただのボケです。解決策はちゃんとありますから。それでその解決策というのは・・・〉
はよしろ。
〈わ・た・し です!〉
さて、さすがに耐えれなくなったんで自殺するわ。
やっぱり魔物に生きたまま食われるのがいいかな。
毒でジワジワと死ぬというのも乙だな。
〈いや、ボケじゃないです。大真面目ですっ!
私はこれでもスキルを使うスキルなんですよ!?
この程度の問題、お茶の子さいさいですっ!〉
そういえばそうだっけ?
世界知識からのセカさんだと思ってた。
〈やるやれ・・・あっ何でもないですゴメンナサイ。
ちょっと調子乗ってましたすみません。
えー、ゴホンッ。
解決策というのは、具体的に言えばスキルの並列使用です。〉
スキルの並列使用?
〈さっきの例でいくと・・・、atk五十三万で攻撃するとき、def100じゃ耐えれないって話ですが、スキルで、耐久力あたりにプラス三十万とかすれば大丈夫なんですよ。〉
ほうほう。
〈この方法の問題点はスキルは同系統ならともかく、違う系統のスキルは同時には発動できないことが多いんです。中には重ね掛けが簡単なタイプもあるんですが。〉
セカさんならそこを曲げられる、と。
〈その通りですっ!これで理論上マスターが出せる値は無限ですっ!〉
なるほど!それはすごい。
デ?そんなこと言うなら今からどうやってスキル集めるかの方法も考えてるんだよな?
依然としてステータスALL10の僕でも勝てる奴がいるんだよな?
〈マスター、何故私がこんなことを言い出したと思います?先ほどスキルを得た・・・すなわち虫にすらスキルはあるということ。だったら虫を殺しつくせばいいんですよぉ!〉
セカさん!?
〈ふふふ、虫けらどもめ、待っていろよ……。〉
いったい虫に何の恨みがあるんだよ…。
そんな簡単にスキルチートはさせません。
虫を狩るって言ったって、ねぇ?
ステータスALL10(素早さだけ11)でどうやって殺すつもりなのかな?




