~うさぎ親子との出会い~
一応二章?
どちらかと言うと第一章二節?
目の前で何が起こってるのか理解できない。
信じられるか?うさぎさんが何もないところを蹴るとそこから鎌鼬が発生してるんだよ。あれはS○9の嵐脚か!?
この世界のうさぎさんは六式をマスターしてるらしい。
「悪いが四刀(耳も含めて)だぴょん」とか言ってくれないかな。
哀れトレント達は木材となっていくのだ・・・。
三分くらいで殲滅は終わった。
一度言っておこう。奴らは僕の十倍くらい強い。
つまりうさぎさんは僕の二百倍は強い。
かないっこ無いわけですよ。
何が言いたいのかって?要するにこうして地面に頭を擦り付けているのは間違ってないってことだよ。
ふと顔を上げてみた。うさぎさんと目があった。
・・・目をそらされた。しかもこう、「お前みたいな雑魚は求めてねぇんだ。さっさと帰んな。」というヤクザの親分みたいな感じだ。めっちゃかっこいい。
アニキ!アニキと呼んでもいいですか!
あっ行っちゃった。残念。
それはともかく・・・お腹減った。もう、丸2日何も食べてないのだ。
・・・この森でお肉に出会うのは無理っぽそうだから木の実でも採ってこよう。
1日たった。
この森も案外普通だということが分かった。木の実なんかじゃお腹は膨れないけど、運良くクルミとドングリを見つけられたのは良かった。
鑑定が大活躍だった。食べれるかどうかが分かるだけでも十分ありがたい。
それに、ここら辺にはあんまり魔物はいないようだった。うん、なんであんなにトレントはいたんだろうって、不思議になるくらい何もいなかった。
小さい虫とかならいたんだけどね。
セカさんは今、忙しそうにしている。
どうやら僕と感覚が繋がってるそうで、昨日食べた食事に愕然とし、必死においしそうなものを探してる。どうやら気に入ったようだ。
〈マスター、ふざけたこと言ってると○○しますよ。
さっさと動いてください。せめて調理できるようなスキルをとらないと・・・。ブツブツ・・・。〉
栄養はあるよ?餓死する事が無くなっただけマシじゃない?
火とか扱えない中にしては頑張ったと思うけどね。
森の中を十分くらい行ったところに幅5メートルくらいの川があって飲み水には困らない。
この世界の魚ってどれくらい強いんだろ。どれもピラニアみたいな感じになってるのかな?
今の僕では勝てそうにないというのは分かる。
〈魚とか肉とか贅沢は言いません。せめて果物、そう果物です!それだったらおいしいはずです!〉
分かってる?今下手に結界から出ると死ぬんだよ?
誇張でも何でもなく生きてるのが奇跡なんだよ?
〈でも、ここは神殿(仮)なんですよね。絶対安全とは言い切れませんよ。自分の体くらい守れるようになっとかないと困るのはマスターなんですからね?〉
・・・分かったよ。今日も探索をするってことで。
食材を集め始めて一時間たった。
ただ、あまりおいしそうなものはなさそうだ。昨日ドングリとか見つけれて本当によかった。野いちごなんかがあると思ったけど全然見つかんない。
セカさんの機嫌がどんどん悪くなっていく。
僕も、雑草(食べれる)とか言われても食べる気が起きん。
一応持ってくけど。
一度に持てる量は多くない。神殿と何往復もしなくちゃ。
今の服装は転生されたときのままなんだよね。服って口を縛ればいい感じの袋になるんだよ。
その結果裸で森の中をさまようことになってしまった。ちゃんとズボンは死守してるからセーフ!かな?
にしても、こうして見ると日本と大差ないね。
・・・うん、日本なら木が襲いかかってきたりめっちゃ強いうさぎさんはいないね。あくまでもファンタジーか世界か。
あっ。蜘蛛の巣だ。でっかいなぁ。だいたい3メートルくらい?
また一気にファンタジー感が増したなぁ。
あれだよ、巨大蜘蛛はまあ王道だよね。だいたいの話でキモイって扱いになるけど。
ここで慌ててはいけない。
こうゆうのは「ぎゃーーー」とか大声上げて騒ぎたてるのがいけないんだ。静かに回れ右して、拠点に帰ろう。
ガサガサッ
「ぎゃーーー!!!なんかキターーー!!!」
静かに回れ右?できるわけ無いじゃないですか、ヤダー。THE・命の危機ですよ。
えーい、くらえっ!木の葉隠れの術!
そう言って僕は手に持ってた袋をひっくり返した。
〈何してるんですか!?せっかく集めた食料が!〉
命あっての物種です。緊急事態なんです。
〈だったらもっと派手にまかないと!袋ひっくり返すだけでは隠せないですよね!バカなんですか?〉
・・・。・・・・・・。
あー、聞こえない聞こえない。
ナニヲイッテルカワカラナイヨ?
ハアハア、なんとか逃げ切った……。
〈戦闘スキルが一つもないという現状をなんとかしないとですね。というか何を考えてこんなスキルもらったんですか。あれですよね。マスターってバカというかアホというか……。ちゃんと考えて行動しようって言われるタイプですね。〉
前向きに善処いたします・・・。
〈というか、『木の振り』発動するくらいの知恵は持ちましょうよ。せっかくスキルチートしようとしてるのにスキル使い忘れるとか・・・。〉
木の振り?何それ?
〈はあ、これだからマスターは・・・(以下略)〉
五分後
〈・・・マスター、聞いてます?ええ、そうですか、はい。一応言っときますけど、トレント倒したの覚えてます?〉
トレントというと・・・ああ、そういえばなんか手に入れてたな。名前からして使えなさそうだったけど。
〈マスター、種族スキルはレベルが存在しません。そのかわり尖ったスキルは少ないですし、成長もしません。逆に言えば、マスターにとっては奪ってすぐ使えるスキルでかつ汎用性も高い、ということです。〉
不明は?
〈あんな例外気にしないでください。『木の振り』は使用中攻撃と移動にマイナス補正をかける代わりに木っぽくなってmp、spの回復速度二倍です。〉
木っぽくなるって何!?全然使えないじゃん!?
しかも移動にマイナス補正とか使えねー。
〈木に擬態すれば森の中で隠密効果が生じます。あと、マスターのagiじゃどっちにしろ大した速度が出ませんのでノープロブレムです。〉
ふーん。隠密効果ってどのくらい?全く攻撃されなくなるの?
〈推測になりますが、感知系スキルを持っていなければ多少の違和感を覚えるくらいですね。〉
持っていればバレる公算が高いと。
しょうがないなー。セカさんの頼みだから使ってみるかー。
木の振りっと。
なんも起きて無いじゃ・・・ってえっ!
腕が気になってる!じゃない木になってる!
すげえ!トレントに変身してる!
人間っぽさはどこへ行ったんや!?
でも、確かにこれならばれなさそう。
よし、もう一回食料集めに出発だ!
あっ当然蜘蛛とは反対方向ね。
補足 種族スキルの全魔物要素の効果で種族スキルを使う際、その魔物になります。
うさぎの種族スキルを使うとうさ耳が生えます。




