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Destiny  作者: ナナ
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第2話 自己紹介

入学式も終わり、クラス別に分かれ、それぞれの教室に向かった。

ミカは香奈と一緒のクラスだった。


ミカ『良かった〜。香奈が一緒のクラスで。』

香奈『クスクス。私も』


  そう言いながら香奈はミカに笑いかけた。


ミカ『私、香奈のその笑い方好き。』

香奈『え?どんな?』

ミカ『その、ク・ス・ク・スって笑い方。』

香奈『そお?私は嫌いだな。なんか人を馬鹿にしてる様に聞こえない?中学の時の友達にいっつも〈その笑い方やめろ。〉って言われてたんだ。直さなきゃな〜って思うんだけど忘れちゃうんだよね。』

ミカ『そんな事無いよ!私大好き!直さないで〜』

香奈『クスクス。あっ!またやちゃった。』

ミカ『クスクス。』

香奈『でも、ミカもクスクスって笑うよね?』

ミカ『私の笑い方と香奈の笑い方はちょっと違うんだよね。』


  こんな話をしてる内に二人は教室についた。

  中に入ると20人くらいの生徒がいた。

  ふと見ると教室の後ろの方に女子が集まっていた。

  そこにはあの男子たちがいた・・・


香奈『うぁ!最悪。高校になってもあいつらの面倒見なきゃ行けないの・・・』


  香奈はイヤと言いながらもどこかしら嬉しそうだった。

  嫌いではないらしい。


  すると男子達が香奈に気付き声をかけようとした。

  でもその時先生が入ってきたので諦めて席についた。


香奈『ミカ、座ろ。』

ミカ『ウン。』


  ミカと香奈は隣の席に座った。


  先生は自分が入ってきても席に着かない女子達を見た。


先生『そこ!座って!』


  女子達は席に着いたが、まだ話している。

  先生はそれを無視してはじめた。


先生『エヘン。私は今日から1年2組の担任の木村千恵です。宜しく。でわ最初に皆さん一人ずつ自己紹介をして下さい。』


  ミカは一瞬ビクッとなった。


ミカ(あ〜。とうとう来ちゃった。恥ずかしいよ〜)


香奈『クスクス。ミカ大丈夫?顔もう真っ赤だよ?』


  ミカは、冷や汗までかいていて緊張しているのは他人から見てもすぐ分かった。


先生『でわ。前の列から順に。』


  ミカは、6人目だ。


  その間ミカは何を言うべきかずっと考えていた。


ミカ(まずは名前でしょ、あと・・・あと・・・あと何言えば良いの!)


香奈『ミカ。ミカ!』


  香奈の呼ぶ声に、ハッと我に戻った。


ミカ『な、何?』

香奈『ミカの番だよ。』

ミカ『ウソ!どうしよう!何言うか決まってないのに!』


  香奈が何かを言おうとしたが、その前に先生がミカをうながした。


先生『そこ。早く。』

ミカ『は、っはい。』


  ミカは立った。

  足がかすかに震えている。


ミカ『わ、私の名前は、お、おお岡野ミ、ミミミカです。』


  あまりにもミカが噛んでいるので、あちらこちらから押さえたような笑い声が聞こえた。


  ミカはそのあと自分が何を言ったか覚えていない。

  気付いた時には、香奈の自己紹介はとうに終わり、残り後五人であの男子達だった。




―――  続く  ―――

ナナです。

2話目も読んでいただきありがとうございます。

感想いただけたら嬉しいです。

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