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拝啓、私はコミュ障です。

 コミュニケーション能力とは何であろうか?私は最近、このことについてよく考える。私は基本、物事を要素主義的に捉えており、コミュニケーション能力もいくつかの要素に分解できると考えている。ちなみに要素主義とは、簡単に言ってしまえば、全体は部分の単なる集まりにすぎないという思想である。


 要素主義によって、コミュニケーション能力を分解してみると、以下の三つの要素に分解できると考えた。


①日本語力(場面、場面に適した言葉を、即時にアウトプットできる力がある)

②場の空気を読む、察する力

③人間力


 さて、上記にあげた要素について補足していこう。まず、①の日本語力、これは説明するまでもないかもしれないが、コミュニケーションをする上で不可欠なものだ。この能力がなければ、テンポよく会話することなどできないし、話しかけられたときに受動的に対応することすら覚束ないだろう。

 

 二つ目の場の空気を読む力も、ほとんどの人が即座にイメージできるだろうものだ。もう少し具体的に言うと、相手が私に、言ってほしい、やってほしいと思っていることを察する能力である。コミュニケーションと一口にいっても、それを行う手法(例えばメールなのか電話なのか)は様々であるが、それは相手の発した言葉を、その言葉のまま受け取ればいいというものではない。面と向かって話しているのであれば、相手の表情や動き、声の抑揚、間の取り方などから、発する言葉のインプリケーションを読み取る必要があるのだ。この空気を察する力も、コミュ力を構成する重要な要素の一つである。


 そして最後が人間力である。人間力と一言聞いて、それが具体的に何を意味するのか理解している人は少ないだろう。正直、私もはっきりとは理解できていない概念である。私はコミュ力を構成する要素として、まず、すでに説明した二つの要素、すなわち日本語力と場の空気を察する力があると考えた。そして、この二つの要素だけでコミュ力を説明することができないとも考えた。なので、それ以外の要素でコミュ力構成する重要なものを、とりあえず"人間力”と雑にまとめてみた。ネットで人間力というワードで検索すれば、それっぽい説明が出てくるのだが、ここではその人間の魅力度を表していると受け取ってもらいたい。魅力度の高い人間とは、容姿の優れた人間であり、面白い雑談や返しをできるやつであり、またそれらのパラメータの合計値が高い人である。


 少し話が冗長になりすぎてしまったかもしれない。本題に入ろう。お題は、私がコミュ障であるというものだ。

 

 上記の3つの側面からして、私が筋金入りのコミュ障であることは明白だ。まず日本語力。端的に言って、私はインプットはできるがアウトプットができない、という仕事ができない人によくあるパターンの人間である。私が国語のマーク式のテスト問題を解いたならば、おそらく偏差値60ぐらいはある。だが、それが記述式の問題であったなら、偏差値40程度に急落するだろう。今、ここに綴っている文章も、四苦八苦しながら、とろいスピードで書いている。


 私は場の空気を読むことも苦手である。推測するに、この能力は幼いころから今に至るまでのコミュニケーションの経験に依拠するものだ。単に、机上で勉強しただけでは身につくまい。これまでのコミュニケーションの経験値が、この能力に如実に現れるのだ。


 ここに告白する。私は大学3年の今に至るまで、友達と呼べる関係を築けた人間の数は、多く見積もって、累計で20人くらいしかいない。絶望的な数字だ。さらに言えば、小学4年生くらいまで友達が一人もできなかった。これでは場の空気なんて読めなくて当然だ。


 ここまで、私の稚拙な文章をお読みいただいた方は、自明のこととして受け取るだろう。私に、人間力なんて大層なものは備わっていない。容姿に関しては、中の下か下の上といったところだ。私は、これまで無味乾燥で非生産的な日々を過ごしてきた。当然、面白い雑談などできようはずもない。


 改めて胸を張って宣言しよう。私はコミュ障である。

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