真奈美再び
町中へジムニーで買い物に出かけた。向こうから見覚えのある女性が
「翔太郎、久しぶりだね」
真奈美だった。彼女もまた元彼の純一にフラレたばかりだった。
「真奈美どうした?」
「あたしも彼氏にフラレた。だから…」
「だから?」
僕は構えた。あんなフり方して…。
「翔太郎、あたしと復縁しない?」
「僕は、あの後サンマルジムニーに出会えたから復縁なんてしない」
翔太郎の言葉に、真奈美は一瞬驚き、そして寂しそうに目を伏せた。
「そう…ジムニーに救われたんだね。私も、自分の道を見つけなきゃいけないのかもしれないね」
翔太郎は少しの間、真奈美の様子を見つめた後、優しく微笑んだ。
「そうだよ、真奈美。自分の道を見つけることは大切だ。僕もジムニーを通じて、本当に大切なものに気づけたんだ」
真奈美は頷き、少し晴れやかな表情になった。
「ありがとう、翔太郎。お互い頑張ろうね」
翔太郎は頷き、真奈美と別れを告げた。彼は再びジムニーに乗り込み、エンジンをかけた。ジムニーのエンジン音が心地よく響く中、彼は再び前を向いて走り出した。
奈美子のことを思い出しながら、翔太郎はこれからの未来に希望を持って進んで行くことを決意した。彼の心には、ジムニーと共に歩んできた数々の思い出と、新たな出会いが刻まれていた。