表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

大金星とレベルアップ!

西条由紀ちゃんは運動が少しできる人で、お爺ちゃんが護身術を教えていたので戦えてます。一般人は八つ裂きです。

「覚悟しなさい!灰色兎!貴方も倒して、私の住宅の材料にしてあげるわ!」

「ギュォォア!!!!!!」


まずは近接戦を仕掛けて、出来るだけ攻撃のチャンスを増やす!


「ガギュルルルル!!」


2つの爪が私の腕を切り裂かんと振りおろされるが、私はそれを半身に成ることで回避。

反撃として腰の捻りを加えた右ストレートをお見舞いする。


そして若干後ろに吹っ飛んだ灰色兎に追随して、その左足を掴み、再度右ストレートを腹にぶちこむ。


「ギュフッ…!」

「このまんまくたばれー!!!」


だが、ただただやられる灰色兎では無く。

灰色兎は、自らの左足を切断して拘束された状況から抜け出した。


バランスが取りづらそうにしているが、切断面からは細胞が生えているようで、再生もじきに終わるだろう。


「再生する前に潰せば無問題(オールオッケー)!!」


私は灰色兎に急速接近すると、渾身の蹴りを喰らわせる。

それは灰色兎が咄嗟に構えた爪に弾かれたが、その爪にヒビが入っているのが見えた。


その調子で爪にダメージを与え続ければ、灰色兎も簡単に倒せるだろう。


だが、それだけで倒せれば苦労などしない。


灰色兎は、周囲の木々を爪で切り裂き、障害物として味方につける。

倒れた木々を更に細かく切り裂き、灰色兎は右脚と両手を使って弾丸のように飛ばしてくる。


「ゴガァァァァァァ!!!!」

「面倒くせー!」


横に走って木の弾丸を避ける。


それに追従して木の弾丸の軌道が少しずつ変わっていくが、それを全て振り切る勢いで私は走る。


だが、このままではジリ貧だ。

周囲には木々が多くあるから、弾丸は大量にあるのに対して、こちらは体力が尽きればそのまま蜂の巣になるだろう。


それに、魔力総量も心許なく、このまま防戦一方なのは避けたい所だ。


ならどうするかって?


攻撃こそ最大の防御(とつげき)ーーーー!!!」

「ギュオ!?」


弾丸の嵐の中を駆け抜けるのみ!


避けきれない弾丸が頬を掠めるように当たるが、それは不思議な力によって弾かれる。


一発2くらいの威力らしい弾丸は、この際極力無視しながら進む。


そうやって近づき続ければ、やがて灰色兎の元へと辿り着いた。

その頃には、私も灰色兎もスタミナが切れていてぜぇぜぇと肩で息をしていた。


「これが、あんたの見る最後の魔法よ。」


手をつきだして、魔法使い(マジックキャスター)が教えてくれた詠唱を唱える。


なんでも、無詠唱と、完全詠唱だと威力や効能に雲泥の差が生まれるのだとか。

流石魔法使い(マジックキャスター)の名を冠するだけあって知識が豊富らしい。


「そよそよと吹く風よ、この大地を駆け巡る小さな風よ。」


私が詠唱を開始すると、灰色兎は精一杯の力を振り絞ってこちらに飛び掛かってくる。

鈍鉄色の爪が、木漏れ日を吸い込んでいるようにも見えるその光景に、内心冷や汗をかきながら詠唱を続ける。


「ギュルルルルルォォァァァァオ!!!!!」


灰色兎は、私の詠唱を止めようと大声で叫び、全力で爪を振りおろす。


「我が元に集いて我が敵に、その威を刻め!微風(ウィンド)!!!」


その脅威的な爪は、私に降りかかる──────。


「ギュオ…………グァ?」


──事は無かった。


ウィンドの発射が間に合い、灰色兎の爪諸共切り裂きその頚を刎ねたようだった。

綺麗な断面からは、鮮血が吹き出している。


その血を浴びた私の脳内に、幾つかの思念のような物が浮かび上がった。


『経験値が規定値を突破。』

『西条由紀のレベルが、1から2へアップ!』

『レベルアップに伴い、体力と魔力総量が回復しました。』

『魔力が4上昇しました。』

『スタミナが12上昇しました。』

『筋力が2上昇しました。』

『敏捷が6上昇しました。』

『知性が4上昇しました。』

『魔法微風(ウィンド)の熟練度が一定に到達しました。』

『風魔法風壁(ウィンドウォール)を習得!』

『西条由紀は生存のための闘いを乗り越えた!』

『特殊スキル、生存者(サバイバー)の恩恵により、体力、筋力、スタミナが5上昇しました。』


大金星を喜びたいけど情報過多じゃないかな?!

この世界だとこれがレベルアップの時の普通の光景です。

筋力は2で1キロくらいです。

知性は5でIQ10くらいです。

敏捷は10で秒速5メートルくらいです。

スタミナは20で持久走二週くらいです。

魔力総量は由紀はかなり低い方です。

この世界の子供の平均ステータスが


名も無き子供lv10

職業 平民

体力 120

魔力総量 60

魔力 50

スタミナ 90

筋力 58

知性 40

敏捷 25


スキル

薬草採取lv5 腹持ちlv9 夜目lv3 生存知識lv7


特殊スキル

悪知恵 団結意欲 平民の極意



この世界の子供は皆ゴリラですね…。


魔物は生後1カ月間でこれと同等、2年も経てば4倍くらいあるのでトントンな気もしますが。

そこら辺は、よんでくださった皆様の御意見を取り入れつつにしたいので、どうかレビューの方お願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ