表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/11

女騎士『そんな装備で大丈夫か?』


「どうしたんだい?君。そんな装備で大丈夫か?」

「…ん?」


少し暖かくて柔らかい、春の香りを孕んだような風が通り抜けた。

そして目の前にはやけに露出度の高いコスプレイヤー。俺寝てる間にコミケにでも来たのか?でもこんな時期にそんな…。


「えっ、と。誰ですか…?」

「こっちが聞きたいよ、君がこんな場所で寝ているからだろ。ここは戦闘区域。生身の君がいて良いところじゃないよ。」

「…む……っ?!!?」


俺は全てを理解した。異世界に転生したんだ。転生というかトリップというかもう何でも良いけどそういう事だ。もう夢でも良いしなんなら夢だと思っている。何度も妄想したこの状況、楽しむしかない。



「とりあえず危ない、私の馬に乗るんだ。」


そこには現実世界で見た事のないような色をした筋骨隆々の大きい馬がいた。

蹴られたらひとたまりもないな。そもそも馬なんて乗った事無いし、暴れ出したらどうすんだ。


「あ、いや、平気です。馬よりも自転車派なんで…。」

「…?君は異国人か。ジ…テンシァなんて動物聞いた事がない。」

「あ、はい。そうですね、厳密に言うと違いますが。」


ヤバい、普通に人見知りを起こしている。アニメで見る転生主人公すげえな。あんなコミュ力俺にはない。普通に緊張している。初対面の女性と話すなんて…。

このままどっかに連れてかれる間、それなりの時間がかかると思うが何話せばいいんだよ。


「君面白いな、気に入った。」


その女騎士?は柔らかく微笑んで俺を見つめた。この数分間で気に入られるなんて都合が良過ぎる。あまりにも俺に都合の良過ぎる世界に来てしまった。しかし、この先どう転ぶかは誰にもわからない。


「遠慮せずに乗るといい。」


彼女は俺をひょいと抱き抱えると馬に乗せた。腕力どうなってんだ。いや馬怖え。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ