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(50ーー?めっちゃ美魔女……)
しっかり聞こえていたルナマリアは、珍しく空気を読んで、聞こえなかったフリをしたが、50代の魔法使いを、自分と同じ体を使うのが苦手と分類する事は出来ず、ルナマリアは渋々、ビーチバレーに参加する事にした。
ちなみに、リゾート大会と銘打ってるだけあって、参加者は全員水着着用。
ルナマリアは、可愛い花柄のワンピース。
カザンはライオン柄。
モモは悩殺ばっちりの黒いビキニ姿。
「さぁ!行こうか!ルナマリア君!」
「…はーい」
全く乗り気で無いルナマリアは、渋々、コートに入る。
ルナマリアは外見可愛い女の子なので、観客からおー!と歓声が沸いた。
対戦相手は4名の男女。
2名以上なら、何人の参加でも良いようだ。
前世でもビーチバレーなんてした事無いが、それよりも、コートが広めにされている気がする。
ピィィィィーーー!
『では!始め!!!』
笛の音とともに、試合が始まったーーー。
「がっはっはっはっ!駄目だったな!うむ!仕方ない!また次頑張ろうな!」
「ぜぇ、つ、ぜぇ、次なんて無いですよ、ぜぇ」
息も絶え絶えなルナマリアに、息一つ切らしていないカザンは歯を見せた満面の笑みを向けた。
「あははは、ルナマリアちゃん、体力無いのねぇ」
モモも他人事の様にケタケタと笑った。
あれから、ルナマリア達のチームはぼろ負けした。
ルナマリアは言わずもがな体力が無く、すぐにバテた上に、球技全般が苦手。
カザンは、やる気もあるし体力もあるが、力が有り余っているせいか、ボールを破壊したり、コート内にボールを入れれなかったりして、惨敗では無い、ぼろ負けした。
「モモさんも…ぜぇ…負けてますからね!」
更に、次の試合、クイズ大会にはモモが出場したが、モモは魔法関連の事については答えられるが、その他がからっきし駄目で、敗北。
「うふふ」
モモは笑いながら、数十杯目になるお酒を飲み干した。
更に次は、イルカに乗って目的地まで向かうという試合があったのだが、これまた、誰1人上手くいかず、敗北。
ルナマリアは海に落ち、溺れかけた。
「死ぬかと思った…」
「あらー助けてあげたじゃないん」
モモはそう言って、綺麗にコーティングされた自分の杖を取り出した。
「あれって…」
「シャボン玉の魔法よん。泡に包まれる事で、水の中でも息が出来るようになるのん。泳げないなら、覚えておいたほーがいーわよん」
溺れたルナマリアを助けたのは、モモの魔法。
ルナマリアはその魔法を知らなかったので、そこには、興味を持った。
クイズ大会でも思ったが、モモは魔法の知識だけは、人一倍ある。
「凄いですね」
素直にルナマリアは感心した。
「やぁねぇ。褒めても何も出ないわよぉ」
何はともあれ、結果。
ルナマリア達のチームは敗退。
賞品なんて夢のまた夢だった。
「はぁ…やっぱり、船の運行再開を待つしか無いか」
それまではここで足止めになるが、仕方無い。
のんびりするのは嫌いでは無いのでいいのだが、攻略対象者達の様子を見にリアリテ学園に行くつもりでいるので、出来れば3年の間に解決して欲しい。
「ふふ。もう1つ、手はあるわよー」
「ーー何ですか?」
モモの言葉を、ルナマリアは警戒しながら尋ねた。
(また大会なんて言われたら堪らない…)
「うふふ。それはねーー」
「「!」来たぞ!魔物だ!」
ルナマリア、カザン、両方が同時に気付いた。
カザンは剣を即座に抜き、2人に呼び掛ける。
(私の探知魔法と同じくらい、魔物の反応に早い)
カザンに魔力は無い。
だとすれば、研ぎ澄まされた感覚で反応している。
(成程。2人とも、とても優秀な冒険者だね)
魔法で杖を出すと、ルナマリアも戦闘態勢に入った。
「逃げなさい!魔物が来たわよ!!」
モモが観客達に向かい、大きな声で避難を呼びかける。
ザッパァァァァアンンンンンン!!!
海から現れたのは、巨大なタコの魔物。
「ルナマリア君は、フォローを頼む!!」
そう言うと、カザンはジャンプし、タコの魔物に向かい、剣を振り下ろした。
触手を1本、ざっくりと斬る。
『ーー』
「おっと!」
タコの魔物は、他の触手で、カザンを襲うが、カザンは上手くそれを避け続ける。
「うむ!中々に素早いな!」
「楽しんでる場合じゃないわよー」
モモはそう言うと、杖をかざし、タコの魔物に向かって攻撃魔法を放った。
直撃する。が、タコの魔物は動きを止めなかった。
「あらー中々にしぶといのねぇ」
効いてはいるが、まだ火力が足りない。
「持久戦は苦手なのよねぇー」
「うむ!被害が大きくなる前に食い止めたい所だな!」
カザンとモモは、2人並んで、タコの魔物と向き合いながら、会話をかわした。
シュルルルルルルルルル。
「きゃあーー!!」
「うわー!だ、誰か助けてくれ!」
「あら。早く逃げろと言いましたのにね」
「仕方あるまい!どうなっているのか、気になるものだ!」
戦闘を気にしていて、逃げ遅れた観客数人を、タコの魔物の触手が捕らえた。
そのまま、海に引きずり込まれる。
「む!危ないぞ!」
ダッと、逃げ遅れた観客達を助ける為に走り出すカザン。
だが、その行く手を、触手が阻む。
「うむ!中々先に進めないな!モモ!何とかならないか?!」
「観客の事ぉ?無理よぉ。シャボン玉の魔法だって、そんなに幾つもポンポンと出せるものじゃないものぉ」
触手で海に引きづり込まれた今、早く助け出さないと、息が出来ず、溺死するか、タコの魔物にそのまま殺される。
「ーーー泡魔法」
大量のシャボン玉の魔法が、引きずり込まれた観客達を包む。
「「!」」
モモもカザンも、驚いて、その魔法を唱えた人物を見上げた。
「ルナマリアちゃん?!」
「うむ!飛行の魔法も使えるのか!」




