表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

~プロローグ~

ビュオオォォ…


吹雪の中、俺は湖のほとりに立ち尽くしていた。湖畔に落ちた雪は儚く、溶けてゆく。まるで俺みたいだ。

「おいワタル!どこ行ったあのクソガキ!!」

叔父さんの声が近づいてくる。

もう行かなくては。辛かった時間はここで終わる。もう悔いなんてない。

最後の故郷の空気を腹いっぱい吸う。

一歩をゆっくりと踏み出す。


息を吐いて、俺は静かな湖に飛び込んだ。


水面の光はどんどん遠ざかっていく。

息ができないのは苦しいはずなのに不思議と心地がいい。

俺は目を閉じる。これでずっと、眠ってられる。


2016年の1月21日、斎賀渉は息を引き取った、ように思えた。

神が彼を哀れに思ったのか、科学的な偶然か。

斎賀渉は時空・次元を超えて異世界の貧しい国に転生してしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ