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即死魔法でビビられるけど質問ある?

「起きてくださいお客さん。ザ・バーンに着きましたよ」


 目を覚ますと、美少女ではなく連れてきてくれたおじさんが目の前に立っていた。


 敵に襲われても眠気はやって来るようで、普通に寝てしまった。


 周囲はすでに明るくなっている。


 別に何も思ってないよ?おじさんだったけど。...と、お金を払わないといけないな。


「ありがとうございます。えっと値段はどれくらいですか?」


「い、いやいや。金なんて要らないよ。いや、ほんと。」


 顔が物語っている。…早く行ってくれ。と。


 まあ怖いよなあ。使う魔法が≪(デス)≫だもんなあ。


「じゃあお言葉に甘えて。ありがとうございました。」


 おじさんとはここで無念のお別れだ。


 気持ちを切り替えていこう。


 門をくぐるとザ・バーンはすぐそこだ。






 商業大国であるザ・バーンでは、食品や日用品、冒険者用の武器に防具なんかもマーケット形式で売っている。


 買い食いはしないつもりだったが、牛串は美味しかったのでしょうがない。


 ここで冒険者になるというのも考えなくはなかったが、昨日の騎士団を考えると後々大変なことになりそうだから却下となった。


 あくまで中継地点として、旅をするための道具をこの国で調達しよう。






 この国で僕が欲しいものの一つに地図がある。


 ザ・バーンのギルドで売っている地図は国とギルドが連携して作っていて、正確な地図を買うことができる。…らしい。だって初めてなんだもん。


 そして今、地図を貰おうとしているのだが。


「じゃあ最後の手続きなんですけど…」


 手続きがくっっっっっそ長い。


 この数時間に何回手続きって聞いたか分からない。


「あの、最後の手続きの方を」


「あ、はい。すいません。」


「じゃあこちらにお名前をお願いします。」


ついに終わるのか。この無限手続きが。


『ヤギリ カイト』っと。


「はい、ありがとうございます。『ヤギリ カイト』さん…『ヤギリ カイト』さん!?あの魔王を倒した!?」


 ギルド内の雰囲気が変わったのを感じる。なんだこの空気。


「あー、はい。そうです。その『ヤギリ カイト』です。…えっと。なんか問題が?」


「いえいえいえ!そんなことは全然。…はい!手続きは完了です。あとはこちらが地図を発注しますので。また明日お越しください。」


「わかりました。ありがとうございます。」


 結局明日かあ。


 まあ今日のところは宿を探してさっさと寝るとしよう。


 ギルドから出る際、視線をとても感じた。明日にでも、何かあるような気がするなあ。

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