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即死魔法って強いんだけど質問ある?

 最強の魔法とは?と聞かれた際に、いったいどんなものを考えるだろうか。


 とんでもない熱と大きさの炎魔法?


 それとも周りを一瞬で沈めてしまうような水魔法?


 光で敵を貫いたり、魔剣を何本も作り出したり、なんてのもあるかもしれない。


 そう、考えてもきりがない。


 だから僕は転生するときにこう願った。


 「最強の魔法をください。」


    僕は、即死魔法≪(デス)≫を覚えた。




 そして現在。僕は魔王城の頂上で魔王と向き合っている。


「ついに来たか転生者よ…我が部下達もすべて殺してきたか。」

 今思えば長かった。転生してみたらいきなり転生者様!って呼ばれて、次のセリフは魔王を倒してくれ!だったもんなあ。


「しかし我はこれまでのやつらとは格が違うぞ!」

 まあ世界がかかってたし?報酬も出るし?いやだって言える雰囲気じゃなかったし?


「どうした転生者よ!あまりの恐怖に身動き一つとれんか!」

 最初はこの魔法使うの怖かったなあ。吐いた夜は両手両足じゃあ数えきれない。


 でも≪(デス)≫しか使えなかったし、しょうがないと思っているけどね。今も≪(デス)≫系の魔法しか使えないし。


「ならば我からゆくぞ!死ねえぇぇぇぇぇ!」

 …まあもう慣れちゃったけど。「≪(デス)≫」。


 ドザッ。という音を立てて魔王は死んだ。(あと一歩近かったらぶつかってたかもしれない)

 …本当に死んだ?もっかい使っとくか


「≪(デス)≫」


 …よし、死んでるな。さっさと帰って報酬貰おっと。





「なんだこの報告書は!こんなめちゃくちゃな事起こるはずがないだろう!」


 とある国の王は、報告書を床にたたきつけた。


「転生者たった一人の手によって、魔王城に集められていた約20万の魔王軍が壊滅しただと?魔王とぶつければ相打ちくらいにはなると思っていたのに!何年間戦争を続けてきたと思っているんだ!」


 何年という言葉に反応して、騎士が答える。


「100年です。」


「そういうことじゃない!くそッ!命令する!」


 憤怒しながら王は言った。


「転生者『ヤギリ カイト』をこの国から追放する!」


「その後はどういたしましょう。」


「もちろん殺せ!」


「御意」




 騎士達が出て行った部屋の中で一人、王は考える。


「即死魔法…早めに消さねば計画に害があるぞ。」

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