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戦争に負けたそのお陰でこの国は
「戦前の日本は・・・・・
国運を左右するほどに
軍部が政治に関与していた為に
もはや政治は軍部の言い成りになって
機能不全に陥っていたその所為で
その皺寄せが様々なカタチで
国民に押し付けられて・・・。」
「故に この国の国民は・・・・・
あの戦争で負けたことによって
ある意味あの敗戦のそのお陰で救われたのだと
私はそう思っています・・・。」
「敗戦で・・・・・
否応なく流入してきた
戦勝国の文化 経済 政治 哲学などの外圧が
それまでこの国を蝕んでいた軍部が植え付けた思想を
一掃してこの国を浄化して根本から変えてくれたお陰で
今のこの平和が発展があるのだと思っています」と
その先生は僕たちに笑顔でそう語った・・・。