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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
88/218

あの時の私はあんなことをしてでも

「戦争が終わったら・・・・・

 暮らしが良くなるんだろうと思っていたのに

 空襲が無くなっただけで暮らしは更に苦しくなった・・・

 配給はいつも遅れて無いこともしばしばで

 だからどの家でも 食料を入手するには

 闇市で法外な値段で買い求めるか

 農家で物々交換をしてもらうか

 それしかなくって・・・。」


「でもうちでは・・・・・

 そんなお金なんか無かったし

 物々交換してくるそんな品物も既に無かったから

 だから私は 土の匂いとすえた臭いのする農家の男たちの

 その言いなりになってわずかな食料を手に入れて

 そうやって戦後を生き延びたんです・・・。」


「あの時の私は・・・・・

 あんなことまでされても あんなことまでしてでも

 それでもなんとしてでも生きたかったんでしょうね・・・。」

 そう言うとその方は ふって鼻で笑った。

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