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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
75/218

あの状況下での私の生きる力は

「丸4年以上も・・・・・

 シベリアで抑留されているその間

 何か心の支えが無いと死んでしまうから

 私は 心が折れないように毎日如何なる時でも

 私は 私の帰りを待っている家族のことを思って

 あの過酷な状況に耐えていたんです

 なのに・・・。」


「やっと・・・・・

 引揚げ船で日本に戻って来れて

 港についたその脚で家族の元へ急いで戻ってみれば

 私の帰りを喜んでくれる筈の妻も子供たちも

 もうみんな戦争で死んでいました・・・。」


「シベリアで・・・・・

 日本の家族のことを考えていた頃は

 絶対に生き抜いて日本の家族の元に帰ってやる‼

 そんな生きる力があったんですけどねえ・・・。」

 終始 遠くを見つめる虚ろな目をして

 その方はそんなことを口にした。

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