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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
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干し柿欲しさになんでもした

「俺はよう・・・・・

 せんべいの柿の種を見てもよ

 学童疎開をしてたあの頃の嫌なことを今でもよ

 思いだしちまうんだよな・・・。」


「今頃の時季は・・・・・

 どこの農家の軒下にでも

 干し柿が紐で吊るしてあってよ

 甘いものに飢えていたもんだから

 目にするとどうにも食いたくってなぁ

 だから言うことを聞いたんだよ ソイツの

『オレの言うことを聞けば一つやるぞ』っていう

 ソイツの言うことを・・・。」


「なのにソイツは・・・・・

『ほら食え』って蔑むように笑いながら

 自分が齧ってた干し柿の種をペッて吐き出して

 あぁーまた嫌ことを思いだしちまった・・・。」

 その人はそこまで話しただけで

 もうその先を話さなかった。

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