表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
65/218

きっとアタシの子どももあそこで

 すっかり陽が落ちて・・・・・

 辺りが暗くなりはじめた頃に現れる

 戦後様々な事情で産むことの叶わない子どもを

 そんな子どもを身籠った女たちがあの川に浸かって流した

 そんな そんな子たちのその霊だと言われている

 護岸の上で遊ぶ黒い影の子どもたちのことを

 一人で眺めていたら・・・。


「久しぶりね」ってそう言って・・・・・

 僕も何度か先輩に連れて行ってもらったことのある

 アメリカ軍の基地のある街でBARをやっているママさんが

 僕の隣に笑顔で腰を下ろして

 そして・・・。


「アタシの子どもも・・・・・

 きっとあそこで遊んでいるんだろうから

 本当はもっと近くに行って抱きしめてあげたいんだけれど

 アタシが近くに行くとあの子たちの影は消えちゃうの・・・。」

 遠くの護岸をじっと見つめながらママさんは

 哀しげにポツリとそう言った・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ