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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
61/218

土蔵のその中には

「近所に・・・・・

 イヤなお大尽が住んでいたの

 親も子もほんといつも偉ぶってて・・・

 ある日 そのお大尽の所に爆弾が落っこちて

 家が焼けちゃって家の人も全員亡くなっちゃったの

 でもねぇ その家の土蔵だけが無傷で残ったのよ

 だから皆でその錠前を壊して中に入ったのよ

 そしたらなんとその土蔵の中には米俵が

 どこにも物の無い時代だったのに

 米俵が積んであったのよ・・・。」


「だから・・・・・

 悪い事だとわかっていても

 どうせ家の人はもういなんだからって

 組内で皆で相談してそのお米をないしょで分けたの・・・。」


「あの時だけは・・・・・

 あのイヤなお大尽のことも皆で感謝したものよ・・・。」

 そんな出来事を懐かしい思いででも語るようにして

 その人はそんな戦時中の話しを僕にした。

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