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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
57/218

あの沼の底には今でも

「あの沼の底には・・・・・

 今でも大勢の死体が沈んでいる筈よ・・・。」


「満州に・・・・・

 それこそいきなり

 侵攻してきたソ連軍に

 軍人民間人老若男女問わず

 惨殺された多くの日本人の死体は

 見せしめの意味もあったんだろうけれど

 弔うことも土の中に埋葬することも許されず

 集落のすぐ近くの沼の中に放り込まれて

 そのまま放置されたの・・・。」


「知っているかしら・・・・・

 水の中に放置されたままの死体は

 いったんは水の底に沈むんだけれど

 でもね しばらくするとまた浮かんでくるの

 まるでブヨブヨの風船みたいに膨らんで

 しばらくプカプカ浮かんでいるのよ・・・。」

 その人は淡々とそう語った。

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