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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
55/218

死なない為に死に物狂いで

「お国の為なんかで・・・・・

 そんなことで死にたくないとそう思って

 妻とそのお腹の子どもの為に生きたいと強く願って・・・

 私はあの戦争を生き延びました

 だから・・・。」


「仲間たちからは・・・・・

 臆病者と嘲笑われることぐらい平気で

 幾ら笑われても罵られても侮られてもそれでも私は

 それこそみっともないくらいの臆病者に日頃から徹して

 激戦中も死んだふりをして味方の死体の下に隠れたりして

 それこそ死なないその為には死に物狂いで生き抜いて

 そうやって誰よりも見苦しくてみっともなくても

 生きたいと強く願って戦場で死ななかったから

 こうして私が今ここに居るんです」と

 その方は誇らしげにそう語った・・・。


「でも 今でも時々夢に見ます・・・・・

 仲間たちから卑怯者と罵倒されて殴られた日の事を・・・」

 そう言ってその方はフッと笑った。

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