表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
52/218

自分のルーツを辿るその術も無い

「私は戦災孤児だったんです・・・・・

 本土空襲で孤児になってしまったんですけれど

 けっこう大きな家に住んでいたこととか

 そこに父と母と姉と兄がいたこととか

 薄っすらと覚えているんですけれど

 なにせ当時の私はまだ幼くて

 それがどこかも未だに全く

 思いだせません・・・。」


「だから私の名前は・・・・・

 私の身元がわかるような物は何も無かったそうで

 育った孤児院の施設長がつけてくれました・・・

 他の家族はどうなってしまったのかと

 今でもよく考えます・・・。」


「この間お墓を買いました・・・・・

 もちろん家族のお骨はありませんけれど

 それでも墓誌には私が考えた父と母と姉と兄の

 それぞれの名前と戒名を彫ってもらいました・・・。」

 そう言うとその人は じっと中空を見つめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ