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物言わぬ原爆ドームが証人となって
「当たり前のことですが・・・・・
年々被爆者のその数も減少してゆきます
だからこそ被爆者が一人もいなくなったその後も
核兵器の恐ろしさや悲惨さを未来永劫訴え続けてくれる
そんな平和の象徴が必要なのです・・・。」
たぶん・・・・・
中学校の修学旅行で行った際に
原爆の投下による熱線と爆風を浴びて
剥き出しの鉄骨の骨組みとレンガだけの姿となった
広島平和記念公園の原爆ドームの前で僕たち中学生に
ご自身の被爆体験と原爆ドームの役割を話してくださった
あの あの高齢の被爆者の方はたぶんもう
亡くなってしまったに違いない・・・。
でも・・・・・
あの時あの方が静かに語った
核兵器による悲劇を未来永劫訴え続けるその役割は
広島平和記念公園の物言わぬ原爆ドームが証人となって
この先も受け継いでゆく・・・。