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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
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千人針へ託した想い

「大好きだったお兄ちゃんが・・・・・

 いつも私の頭をその大きな手で優しく撫でてくれた

 そんな私の大好きだった親戚のお兄ちゃんが

 出征することになったんです・・・。」


「だから私は・・・・・

 いろんな人にもお願いして

『無事に帰ってきて 必ず帰ってきて』の願いを込めた

 紅い糸で “千人針” を施してた肌着を作って

 お兄ちゃんに渡すことにしたんです・・・。」


「私も・・・・・

 紅い糸でその肌着に

 玉留めをしながら『弾を止めて』

 返し縫いをしながら『無事に帰って来て』と

 一心に願いながら結び目をこしらえたんですけれど

 でも そんな千人の女たちの願いを込めた玉留めも

 お兄ちゃんを守ってはくれませんでした・・・。」

 そう言い終えると手にしたハンカチで

 その方は目頭をそっと押さえた。

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