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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
32/218

アジュンマの話し VIII

 でもね・・・・・

 軍慰安所従業婦になる決意をしたのは

 家族の為に生きるのがそれが長女の務めだから・・・

 そんな家族思いの娘みたいなことをいって

 慰安婦になったつもりでいたけれど・・・。


 もしかしたら本当は・・・・・

 あそこから あの あの家族の元から

 アタシは逃げたかったからなのかもしれない・・・

 父が失踪してからというもの母はいつも怒っていて

 だから弟たちもいつも機嫌が悪くて泣いていて

 アタシ一人が幾ら働いても生活は苦しくって

 だから ここじゃなければどこでもいい・・・

 そんなことを思って・・・。


 同郷の男の話しにのったのは・・・・・

 あそこから逃げる手段だったからなのかも・・・

 そんなことをこの頃じゃ思ったりもするんだよ・・・

 そう言って紫煙を吐いたアジュンマの眼は

 どこか遠くを見つめていた・・・。

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