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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
26/218

気がついたらいつの間にか

 喫茶店で待ち合わせたその人は・・・・・

 どこからどう見ても見るからにヤクザだった・・・。


「オレだってよ・・・・・

 端からヤクザだったわけじゃねえんだぜ・・・

 小学5年の時に集団疎開先から上野に戻って来たんだけどよ

 駅でいつまで待ってても誰も迎えになんか来やしねえもんだから

 しかたがねえから巣鴨にあった家まで一人で歩いて帰ったら

 そしたら家が在った場所には柱の一本も残って無くってよ

 それ見てわかったよ 親父もお袋も死んじまったんだって

 この先オレは一人で生きてかなきゃ成らねえんだって

 それで生きてく為に闇屋の手伝いをしているうちに

 気がついたらいつの間にかこのザマだぜ」って

 人差し指を頬の脇でサーっと滑らせて

 そして・・・。


「にいちゃん・・・・・

 今度会ったらまた 話し聞かしてやっからよ・・・。」

 そう言うとその人は僕の伝票を手にして

 後ろ姿で手を振って店を出て行った。

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