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大和魂と神風だけでは
その人は・・・・・
素面のときには口数が少なくて
いつも微笑んでいるような人なんだけれど
酒が入ると人が変わったように
饒舌になって・・・。
「なにも無え・・・・・
兵器も食料も医薬品もなにもかも
戦う為に必要な十分な装備などなにも無え
あるのは軍部によって戦意の高揚に利用された
死を前提とした無謀な作戦を美化する為の『大和魂』と
元の侵攻に対して日本が勝ったときに吹いたとされる
鎌倉時代に生まれたそんな伝説の
『神風』頼み・・・。」
「そんなんで・・・・・
そんな そんなもんだけで
あの戦争に勝てるわけなどねえ。」
酒に酔って軽くなった口でそう言ってから
「ふん」って鼻で笑った・・・。




