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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
21/218

あの仔犬は戦争が終わっても

「今でも私は時折り・・・・・

 うちにいたあの仔犬のことを想いだします・・・。」

 傍らにおとなしく座る老犬の頭を撫でながら

 その方が僕に話してくれたこと・・・。


「父が 戦地へと赴くその前に・・・・・

 せめて家族が淋しい思いをしないようにと

 どこからか雑種の可愛い仔犬をもらってきたんです・・・

 でも その仔犬は短い間しかうちには居られませんでした

『御國の為に』そう言われたら逆らえないそんな時代

 まだ幼かった妹と遊ぶことしかできない

 そんな仔犬でさえもがあの当時は

 軍用犬として徴集されて

 そしてどこかへ・・・。」


「戦争が終わった翌年・・・・・

 父はなんとか無事に家に帰って来れました

 でも あの仔犬は戦争が終わって何十年経っても

 未だにうちには戻っては来ていません

 どうなったんでしょうね・・・。」

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