ノンシリーズ ミステリー短編 貸してくれない消しゴム(200文字) 作者: 髙橋朔也 掲載日:2021/05/03 俺は学校に登校してから、消しゴムを忘れたことを思い出した。 授業が始まり、隣りの席の素直(すなお)な女子に消しゴムを貸(か)してくれと頼む。 しかし、なかなか消しゴムを貸してくれない。いつもなら貸してくれるが、なぜだろう。 授業でも寝てばかりの俺は珍しく、頭を回転させた。ただ馬鹿な俺にわかるわけはなく、無理矢理奪(うば)い取った。 そしてその消しゴムを使っていると、あることに気付く。 「あ!」 消しゴムには俺の名前が書かれてあった。