百鬼 唾棄すべき通常
「何がいけないかわからないの?」
親に言われ続けた呪いの言葉
何故にそうやって問うのだろう
わからないからやってしまうのだろう
仕舞いにはわかるまで部屋から出てくるなと言う
分かるわけもなく
部屋にずっと入っていた
そうすると親が心配になったのか
部屋から出す
答えはわからないままだ
答えを求め続ける
わかりやすく線引きをするようになる
例えば息をする分には怒られないが
暴力は怒られる
こう言った風に
年月かけて自分で答えを見つけようとした
両親が事故にあい
親戚の家を転々としていた時も
学び続けた
ある時何もかも許される事がなくなった時
学びが全て無駄になった時
途端に面倒になってしまい
頭の中で何かが破れた
そこからは簡単である
自分をうんと甘やかし始めた
何をやってもいいんだ
何をしてもいいんだと
蛇は脱皮をして成長するが
余は蛇そのものを棄てた






