エンブレムゲーム
「なぁ何か面白いことねぇか勉強ばっかしてて死にそうだ」
そうつぶやくと親友のナオトが突っかかってきた
「面白いかどうか知らねぇが最近変な女が転校してきたみたいだぞ」
「変な女誰だよそれ・・・」
あまり興味はなかったが聞いてみる
「ほら自分は異世界から来たとか異世界を作ったとか言ってる狂ったやつ」
「そういえばそんなバカもいたなぁでそれがどうしたよ」
「いやそれがさどうやら本当に異世界から来たって噂になってるんだよ」
「そんなわけないだろ…」
そんなわけあるはずがない馬鹿馬鹿しい
「俺もそう思うけど見たってやつがいるんだよ」
「見たって何をだ」
幽霊でも見たと言うのか?
「そいつが作ったとかいう世界を」
「は?」
「だからそれを見たんだってよ」
「・・・・・」
言っている意味が分からん
「そんなわけあるかよ…」
「じゃあさ放課後あってみねぇか面白そうじゃん」
「俺はパス興味ねぇ」
「なんだよ付き合いわりいな」
「いや怪しすぎだろそんな奴と会いたくねぇ」
「あっそまあいいけどさ・・・」
(放課後屋上で待っております)
「ん?」
なんだいまのは
誰かが頭の中で話しかけてくる声が聞こえた
「おい今何か聞こえたか?」
「いや別に」
気のせいだったのか
キーーーンーーーコーーーンーーーカーーーンーーーコーーーン
放課後聞こえた声が気になり屋上に来てみた
あたりを見渡すが誰もいない
やっぱ気のせいか
俺が帰ろうとしたとき
「お待ちしておりました。」
目の前に髪の長い少女が立っていた
「わッ」
俺は思わずしりもちをついてしまった
「わわッなんだよお前」
「フフッわたくしはアリアと申します」
アリア?外国人か
パッと見日本人ぽいけど…
「わたくしは異世界からやってきました」
「お前が噂の転校生か」
「あなたわたくしとゲームをしませんか」
「ゲーム何の?」
「私が作り出した世界で遊びませんか」
「意味わかんねーよクソ野郎」
「お前頭いかれてるだろ」
「退屈ですの遊び相手になっていただけませんか?」
「断るなんなんだよお前」
「じゃあ貴方の妹さんの魂を賭けてゲームをしませんか」
「なんで妹がいるのを知ってるんだよ」
「さっき捕まえましたの」
「捕まえた?」
「そうそしてこのダークメタルの中に閉じ込めておきました」
「???ダークメタル?何言ってるんだお前」
手から黒い石みたいのを出してきた
「ダークメタルはわたくしが自由に使うことができる闇の石つまり妹さんを助けられるのもわたくしだけ」
「どうですかゲームをやる気になられましたか」
「けッそんなのウソに決まってるだろ」
「フフッならこれならどうです」
「え・・・」
「た・・・・す・・・け・・・て」
「・・・」
「お・・・兄・・・ち・・・ゃん」
「ッ」
それはかすかだが黒い石の中から妹の声が聞こえた
「亜美ッ」
「おいてめー何の冗談だよ」
「冗談フフッ残念現実ですわ」
目の前にいる少女は不気味な笑みをしながら近づいてくる
「頼む妹を返してくれ何でもするからッ」
「じゃあわたくしとゲームをしましょう」
「分かったよゲームでも何でもするよ」
「ではゲームスタートですわ」
「えちょっ」
一瞬何をされたのか分からなかった
ただ覚えているのはあの少女に屋上から突き落とされたことだった