第7章 6話
頭で考えるより先に手が動いた。
目に朱雀さんのリボンが映った時に。
無意識に。
リボンを取っていた。
「あら」
朱雀さんは驚いている。
無理も無い。
私自信も驚いているぐらいだもん。
黒野君が駆け寄る。
「おい!今のは一体!?」
「私も分からない。新しい形だって事は分かったけど」
これまで無い、新しい形。
これまでは拳にしろ根にしろ、攻撃に使う用途ばかり。
しかし。
これはまったく攻撃に使うようには思えない。
それはあのスピード。
あまりにも速く動きすぎたせいで、私も反応出来ない。
これを制御するのは、かなり大変。
こんな形まであるなんて。
「まさか、そういう方法を取るなんてね。でも負けは負けだわ」
朱雀さん。
「私も驚いてるんですよ」
初めて発動した形。
でもこれで、遠距離の問題はだいぶ解決できるかも。
相変わらず接近しないといけないんだけど。
しかしこれは使いこなせるようになれば、かなり強い武器になるかも。
「さて。いらっしゃい。私の負けだから約束通り、あなた達を強くしてあげるわ」
今度はどんな方向でパワーアップするのかな。
「まずはクズハ。あなたは肉体的よりも能力の力を上げる方が効率がいいわ」
これは青龍さんも同じ事を言っていたわ。
「なにせあなたの攻撃方法は能力を使うんだもの。肉体的な能力を上げるよりも、その雷の能力を上げた方が最終的な攻撃力は上がるわ」
これは確かにその通りかもしれない。
「そしてクロノ」
そういえば、黒野君は能力で戦うタイプじゃなかったわ。
「あなたはまだ肉体能力がまだ発展途上のようね」
やはり、そっちの方向のようね。




