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第4章 9話

「ミノタウロス?」

なんで葛葉はあの化け物を知ってるんだ?

「うん。ギリシャ神話で有名な魔物よ」

ギリシャ神話だと?

「よくそんな事を知ってるな」

俺はそれほど授業を真面目に聞いてる方じゃないにせよ。

そんな細かい事まで知ってるとは凄い奴だな。

「えへへ。私、ゲームオタクだから。だからミノタウロスってゲームの方でもかなり有名なモンスターなの」

なるほど。

しかし。

オタクといえば、根暗で不潔で人と関わり合いにならないようにひっそりと生きているという感覚だったが。

この葛葉はそのイメージとはかけ離れている。

「それで。そのオタクの目線で、あいつをどう倒す?」

背丈は軽く2メートルを超えている。

かなり体格もいい。

おそらく、真っ正面からぶつかっても俺でも勝つのは難しい。

あんな奴にどう戦うのか?

「どうかな。普通に考えたら動きが鈍そうだけど。あれで動きが速かったら策なんて無いよ」

確かに。

見た感じ、背丈と同じぐらいありそうな斧を軽々と持っている。

力はかなり強そうだ。

あとは動きの早さだけか。

「黒野さんは、普通に喧嘩が強いって認識でいいんだよね?」

「そうだな。剣術を習ってるとはいえ、基本しか教えてもらってないからな。型なんてあってないようなもんだ」

それでも十分だしな。

しかし。

ああいう、真っ正面からぶつかるのは得策じゃない場合はどうすればいいのか。

「それじゃ、あとは戦いながら考えるしかないね」

おいおい。

「そんな適当で大丈夫なのか?」

「大丈夫、大丈夫。そういうのはゲームで慣れてるし」

ゲームって。

「気にせんでええで。あいつの戦いの基本はそのゲームから来てるんやから」

なんだと?

ゲームを基本って。

いくらオタクだからって、そんな遊びと本物を一緒にするとは。


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