第4章 3話
「君たちは?」
見た所、不思議な組み合わせだ。
「ありがとうございます。私は林道葛葉って言います。こちらは仲間のロボさんです」
りんどうくずは?
「あんたもこっちの世界に飛ばされたのか!?」
聞くに日本人の名前っぽい。
まさか。
「え?それじゃあ、ワルキュリア様が言っていた私の仲間って」
間違いない。
俺と一緒にこの世界に飛ばされた人がいるとは聞いていたが。
まさか、こんな子供だとは。
「?」
こんなんで、この世界を救うとか大丈夫なのか?
「えっと、それでお兄さんの名前は?」
おっと、そうだった。
「俺の名前は黒野司だ」
「黒野君ね。それで早速だけどお願いがあるんだけど」
お願い?
「なんだ?」
「ここを支配してるモンスターを倒す手助けをして欲しいの」
え?
「一緒に逃げ出すんじゃないのか?少なくとも、俺はそうするつもりだったが」
「駄目!それじゃあ捕まってる子達が可愛そうだもん!」
おいおい。
「あんたが一番狙われてるんだろ?わざわざ危険を冒すなんて」
「助けられるなら助けようとするのが当然でしょ?」
こいつ。
見た目は子供ながら、もの凄くしっかりした答えを言いやがる。
「少なくとも、見殺しにだけは出来ない」
なんて奴だ。
「ったく、これだからお子様は英雄とやらに憧れるって事か?」
「お子様じゃないもん」
そう言いつつ、頬をふくらませる。
十分お子様に見えるが。
「私、16歳の高校生よ。お子様ってほどじゃないもん」
なに!?
「そ、それじゃあ。おめぇ、俺と同い年か!?」
まさか。
低い身長。
童顔。
幼い言動。
俺のクラスの女子でも、こんなに子供っぽい奴は見たこと無いぞ。
「えへへ。そうみたい」
にっこりと笑う。
しかし。
こんなのが、この世界を救うための少女とはね。
頭が痛くなってくるぜ。




