第3章 3話
「ねぇ。ロボさんは見ててくれる?」
まずは確認したい事がある。
この龍と戦ううえで気になる事があるし。
ゆっくりと、そしてまっすぐに歩く。
大丈夫。
怖くない。
しばらく歩くのち。
動いた!
と気づいたその次の瞬間。
私は倒れていた。
やっぱり、あれに反応するのは無理みたい。
私は起きあがる。
「それで。どうだった?」
ロボさんなら、私の意図も分かるはず。
「ずばり、5メートルや」
やっぱり。
それが龍が動き出す距離。
「しかし、無茶やりおるな」
「やられても大丈夫だって分かってるもん」
それを有効利用しない手は無い。
よし!
「ねぇ。遠距離攻撃って出来る?」
「遠くから攻撃かいな。あまり威力は高く無いがあるで」
よし、それで行きましょう。
私達は再びマットの上に上がる。
まずはゲームで知ってる知識をフルに使う。
こういう、ある程度の距離で動き出すような場合は、その外から攻撃するのが一番いい手。
どうかな?
「いくでー!」
ロボさんの腕が変形した。
それは。
マシンガンのような銃の形をしてる。
こんなのもあるなんて。
さすが、戦闘用ロボット。
「たぁー!!」
何発も連射する。
まさしくマシンガン。
龍は動かないので、全弾命中する。
このまま上手く終わってくれればいいんだけど。
え?
今、龍の目が光った!?
「なっ!?こいつ、5メートルより離れてるのに動くで!?」
くっ。
ここからさらにパターンを変えるのね?




