第1章 11話
こいつ!
再生能力なんてあるの!?
これじゃ、全然倒せないよ。
どうしよう。
こういう場合、対処は二通りある。
一つ目は。
再生能力を封じるアイテムを使う事。
こういう場合、大抵この神殿の中にある。
ゲームではそう相場が決まってる。
でも、ここまでアイテムなんて見た事無い。
そうなると。
もう一つの方法しか無い。
でも、それが出来るかが疑問。
それは。
再生スピードよりもダメージを与える事。
これは攻撃力が高い方法が無いと無理。
となると。
まず、私では無理。
私はそんなに攻撃力なんて無い。
それならば。
ロボさんに頼るしか無い。
「くっ!どないしたらええねん!」
ロボさんも困ってる。
「ロボさん!何か攻撃力の高い方法ってあります?」
これしかない。
「わいか!?」
「そうよ!私じゃ、この再生スピードを超える攻撃方法は持って無い!」
「そうか?もうちょい頭を使えば、こいつを一発で倒せるかもしれへんで?」
え?
どういう事?
つまり。
今の私の雷拳の攻撃で倒せる方法があるって事になる。
それをロボさんは分かってるって事なのね。
でも、どうやって?
待って。
そうよ。
こういう時こそ、ゲームの知識を生かす時。
うん。
攻撃力が弱くても、大ダメージを与える方法。
それは。
弱点を狙う事。
でも、弱点って何処に?
え?
ヒドラの蛇の下の部分。
そこに。
大きな口が現れた!
あれが、本物の口!?
あんな所にあったなんて。
まさか!
あれなのね。
うん。
やるしか無い!




