表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/100

26回目 残り二分

ガチャチャチャ、ガチャチャチャ。ゴトッ。  パカッ。

 人の世において、日々の技術革新(イノベーション)によって生活が大きく様変わりしています。


 それは宇宙においてもまた然り。


 EMU78星雲にあると言われるウルトラな星においても、大変な技術革新あったのです。


 例えば、身長を三分間だけ、従来の三倍も大きくする技術が開発されたということでした。


 そしてその技術は即時実戦に投入され……。



「怪獣だぁ!」


「助けてくれ」


「あっ!ウルトラナントカだ」


「来てくれたんだ」


「でも、いつもよりデカイぞ」


「怪獣が、まるで子犬のようだ」


「つまんで丸めて、宇宙目がけて蹴り上げたー」


「放物線を描いとらん」


「すごいぞ、ウルトラナントカ」


「さすがだ、ウルトラナントカ」



 やんや、やんやと、今までになかった手際の良さに、拍手が鳴り止みません。


 ウルトラナントカは照れているようにも見受けられます。


「でも、まだあと二分あるぞ」


「どうするつもりだ?」


 いつもは怪獣を退治したら、すぐに帰って行かなければならないウルトラナントカ。


 余った時間をどうやら持て余しているようです。


「やばい、ウルトラナントカが、調子に乗って踊りだした」


「うわぁ、地震が!」


「震源が地表だから、緊急地震速報もないぞ」


「しかも、揺れ方が従来の三倍以上だ」



おわり

※残業は嫌ですが、たまに定時退社だと時間を持て余したりしませんか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ