004
『ねぇ・・・なんで今日は呼ばれたの?ここはどこ?』
「ん?」
『今日って何かあったっけ?』
「ないよ(苦笑)たまには遊びに行こうと思って誘っただけ。あっちばっかりだと、疲れない?」
『そうだねぇ・・・会わないようにしないといけないなぁって、気が張ってるかな』
「でしょう?気にしなくてもいいと思うんだけど」
『だって・・・・』
しまった・・・その続きを言わせちゃいけないんだった。
「っていうかさ。俺もあそこばっかりじゃ疲れるから、こっちでちょうどいいんだ。おうさんなら、これぐらいのお屋敷くれそうだったから(笑)頼んだらほんとにくれた。」
『そうなの?ほんと太っ腹だね^^』
ε-(´∀`*)ホッよかった。
半分本当で、残りはそうではない・・・・。
だましてる気にもなるけど・・・彼女が罪悪感を感じさせないようにするためだ。
まぁ、それでも完全に不安は取り除いてはいないだろう。
今日は、あいつは来ないしな・・・。
「でも、俺もたまにしか来ないからさ。くーさんが来た時に使ってよ。」
『ん?なんで?』
「それはさ・・・」
その時、誰かが来たのか扉を叩かれた。
「やっと来た・・・入って!」
『えっ?』
「よぉ。久しぶりだな。っと・・・・今日は、お連れさんがいたのか。」
「そうだよ。連れてくるって言ったろ?まぁ、ちゃんと日程決めてなかったけど」
「だろ・・・まぁ、いいや。っと、俺のことは・・・・知らないよな。ちゃんと紹介してくれ。」
そういう彼は、苦笑いしていた。
「くーさん・・・あれ?」
隣にいると思ったのに、いなくてキョロキョロすると、カーテンの裏に隠れて顔だけのぞかせていた。
「くーさん。なんでそこにいるの(苦笑)」
『だって・・・誰か来るって聞いてない。それに、会ったらまずいでしょう?』
「大丈夫。彼とは友達なの^^」
「(笑)間違ってはないけどな。初めまして。俺は、この国の騎士なんだ。」
『・・・はじめまして。あの・・・私は・・・』
そういうと、黙ってしまった。
だって、この世界の・・・・この国の人ではないから。
色んな人と会わない方がいいと思ってるから。
そう思って、その続きを言えないでいると
「くーさん。彼は、俺達のことちゃんと分かってくれる人だから大丈夫だよ。」
『えっ?それってどういう意味??』
「そのまんまの意味。」
「(苦笑)ちゃんと伝えた方がいいみたいだね。少し俺に時間貰えますか?」
『・・・はい』
そういうと、少し落ち着きを取り戻してくれた。
そして、お茶を入れ直して話し始めた。