010
『なんとなくだけど(苦笑)ここにいちゃいけない人でしょう?変装はしてるけど。』
「(苦笑)うん。」
そして、彼の方を見ると
『来てくれてありがとう。ちゃんと敬語とか使えないと思うから、そこは許して欲しいんだけど』
「あぁ。不敬にはしないよ。でも、二人以外の人がいる時は気を付けて欲しい」
『はい^^ 色々迷惑かけてごめんなさい。何で恩返しが出来るか分からないけど、こっちでお役に立てそうなことがあったらするね。ここで出来ることがあればいいんだけど・・・・』
「それは、追々。リュイかライルから連絡させるよ。」
『分かった。』
「それから、最初に色々約束して欲しいことがある。」
そう言うと、彼は話し始めた。
『えっと・・・・ごめん。すぐには全部覚えらえないけど、約束はちゃんと守るね。書きとめておきたいけどどうしよ・・・』
「今回は、俺が書いて後で渡す。それでいい?」
『はい。あのね。』
「ん?」
『リュイ君からもう聞いてるかもしれないんだけど』
「あぁ。その件な。この屋敷か王宮の人でもいいか?」
『えっ?』
「侍女の中で、(向こうで言う)先生みたいことを出来る人がいるんだ。その人に頼もうと思ってる。」
『私に時間割いてもらえるの?あ、でも・・・誰であっても、私の為に時間割いてもらわなきゃいけないんだよね(´・ω・`)』
「そこは気にしなくていい。仕事のうちだ。くーちゃんが、やりたい意思を見せた。それで十分な理由になる。選定するから、2~3日時間くれるか?」
『・・・ありがとう』
ほっ。本当は俺が言わなきゃいけないことだったかもしれないが。
そういえば、陛下のことまだ名前呼んでないな・・・・。
気になるんだが・・・・。
「陛下。あれ・・・渡していいですか?」
ライルは、一通り話が終わったと踏んだのか次の話題へ話を振った。
「あぁ。あ、その前に。くーちゃん。この二人はさ。俺の幼馴染なの。宰相と騎士という役職で、俺は陛下という立場だが、こういう感じの時は、役職とかは取っ払って会話をしている。3人だけの時だけな(笑)」
『そうなんだ。』
「くーちゃんとかつやと話す時も、同じように砕けても不敬にしないと話は付いている。ただ・・・」
『うん』
「話す場所はかなり限られてしまう。そこだけは守って?」
『分かりました。それも、項目に入れてください^^ ライルさん?』
「な、なんでしょう?」
『3人は幼馴染なんですよね?』
「そうですね。」
『だとしたら、ふーちゃんとは一つ違いで、私は年下なんです。(リュイのことを見ながら)彼のことはリュイくんって呼んでるんですけど、ライルさんのことはなんて呼べばいいですか?』
【ふーちゃん??】
リュイとライルが同時に、名前を呼んだ。
読んでいただきありがとうございます。
【ブックマーク】【いいね】【☆】などの評価をいただけると、不定期ですが更新の励みになります♪




